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『ファイトリーグ ギア・ガジェット・ジェネレーターズ』(中編)モデル班とカット班、シンプルな2班体制で撮影までカバー

『ファイトリーグ ギア・ガジェット・ジェネレーターズ』(中編)モデル班とカット班、シンプルな2班体制で撮影までカバー

2月14日(木)からXFLAG ANIME公式YouTubeチャンネルにて配信スタートとなったアニメ『ファイトリーグ ギア・ガジェット・ジェネレーターズ』(以下、『ファイトリーグアニメ』)。本作のバトルシーンは3Dで表現しており、迫力あるキャラクターアクションやエフェクトが作品を盛り上げている。3Dパートの制作を担うサンライズD.I.D.スタジオを取材した。前編のレンチとクリナの3Dモデルに続き、以降の中編ではクロームのガジェットや巨大ロボット バールの3Dモデルのメイキングを中心にお届けする。

※本記事は月刊『CGWORLD + digital video』vol. 247(2018年12月号)掲載の「モデル班とカット班、シンプルな2班体制で撮影までカバー ファイトリーグ ギア・ガジェット・ジェネレーターズ」に加筆したものです。

TEXT_尾形美幸 / Miyuki Ogata(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota


▲左から、CGディレクター・赤塚慎一氏、CGプロデューサー・井上喜一郎氏、CGディレクター・佐藤光裕氏(以上、サンライズ D.I.D.スタジオ)


CGの強みを活かしたガジェット表現

本作には、レンチ、クリナ、マチ、GX-17 ガーディアンバール(以下、バール)などの原作でもお馴染みのキャラクターに加え、クローム・モノクロム(以下、クローム)というアニメオリジナルのキャラクターも登場する。クロームは、スタイルチェンジ(形態変化)の前後で頭身もガジェットも大きく様変わりするため、数多くの設定画やバトルイメージが描かれた。

特に注目してほしいのは、スタイルチェンジ後のガジェットを使ったバトルシーンだ。液体金属のように有機的な変形をしたり、常に色相が変化し続けたりと、CGの強みを活かした異色で斬新な内容に仕上がっている。「『ビスマス結晶のような質感にしたい』という中島大輔監督の要望を受け、変形やバトルイメージを西村 聡さん(キャラクターデザイン担当)が描きました。お2人とも、どこまでCGで表現できるのか予測がつかない状態からのスタートでした。一方のわれわれは、どうすれば作画に馴染ませられるのか試行錯誤する必要がありました。全員が手探り状態だったので、何度も打ち合わせを重ね、様々な表現を試しましたね」(赤塚氏)。

色相が変化し続ける、神秘的なクロームのガジェット

▲クローム(スタイルチェンジ後)のガジェットの設定画(前面)。クロームは石田智子氏、ガジェットは西村氏がデザインしている


▲【左】同じく、クロームのガジェットの設定画(側面と背面)/【右】クロームのバトルイメージ。後編で紹介する第2話 カット65では、このイメージがしっかり再現されている


▲耳部分のガジェットの形状チェック用画像


▲同じく形状チェック用画像【左】。輪郭部分の凹凸は【右】のディスプレイスメントマップで表現されている


▲ガジェットの貼り込み素材発注用のUV相関図


▲クロームのガジェットは神秘的な形状と多彩な色をもつビスマス結晶がモチーフになっており、貼り込み素材には鉱石のような質感の【左】と、様々な色が混じり合った【右】が用いられた


▲質感段階でのOKが出たガジェット。3ds Max上で色相が変化するループアニメーションを付けている


▲クローム(スタイルチェンジ後)のチェック用ターンテーブル

©XFLAG Animation©BNP

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巨大ロボット バールの3Dモデル

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