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優れたコストパフォーマンスと安定性で知られるマウスコンピューターの「DAIV」。そんな同社PCを導入する若手アーティスト・教育機関の協力を得て、より良い作品制作を行うための方法論、目的にあったツール選びのコツについて聞いた。ぜひ、今後のスキルアップに役立ててもらいたい。
▲DAIV特設サイト。DAIVを支持する3DCGアーティストをはじめ、フォトグラファー、イラストレーター、漫画家、ユーチューバーなど様々なクリエイターのインタビューが掲載されている。機材構成についての参考にするとよいだろう
CGWORLD学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」受賞者に聞く
スキルアップの方法と環境づくりとは?
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松島友恵さん
2019年 WHO'S NEXT? vol.1 最優秀賞受賞
都内映像制作会社にて背景モデラーとして活動。武蔵野美術大学映像学科在籍中は実写映画や写真、メディアアート等幅広く学ぶ。2年次に受けたCG基礎の授業をきっかけに3DCGを学び始める。3年次に受講したSAFEHOUSEの鈴木卓矢氏の背景モデリングセミナーに感銘を受け、同氏に師事。映像作品はもちろんのこと、イラストレーションの自由な表現からも影響を受けているとのこと。尊敬するアーティストはイラストレーターのショーン・タン。
▲『empty city』
Q1:普段、個人制作はどのように進めていますか?
個人制作のモチベーションは様々ですが、まず最初に「自分がつくりたいものは何か」を考えます。特に背景制作は手数が多く完成まで時間がかかるため、強い目的がなければ作品として完成するまでモチベーションを保つことが難しいと感じています。デザイン段階では資料集めにとても時間をかけます。イチから自分の想像で作り始めることはありません。あせって詳細が不確定な状態で何となくのイメージで作業を始めてしまうと、逆に時間がかかってしまう場合が多いです。つくりたい場所やテーマに合った素材や参考画像を集め、余裕があれば時代背景や文化も調べてデザインの整合性を合わせています。制作過程では人に見てもらい。意見をもらいながらブラッシュアップを重ねていきます。自分では気づかない客観的な印象や不備を聞くことは作品をより良くするために重要な過程と捉えています。
Q2:作品制作に用いるPCはどのように選んでいますか?
背景CGはアセット数が多くファイルのデータ量が必然的に多くなるので、ストレージにはSSDを選びます。また、何度もレンダリングをかけて最終のクオリティを確認することが多いので、レンダリング速度は非常に大切です。処理の待ち時間が短縮できると、トライ&エラーにかける作業時間を確保できるので、PCの処理速度が原因で頻繁に作業を中断せざるを得ない状況は、極力避けたいですね。
また、モデルの数が多くなる背景制作では、データ量を意識しなければあっという間にとんでもなく重いデータになってしまうので、限られたPCスペックでも工夫してデータ管理することも重要だと考えるようになりました。
Q3:マウスコンピューターDAIVのオススメをどうぞ!
現在使用しているDAIV以前は、他社製のノートPCを使用していました。After Effectsによる動画編集をするにはスペックは十分でしたが、CGをはじめてからは1シーンあたりのデータ量が多くなることと、複数のソフトウェアを同時に立ち上げる必要があるため、最終的にメモリが16GBのPCでは作業ができず、買い替えることにしました。DAIVを選んだ一番の理由は、セットアップがしやすかったこと。
当時、PCの知識が全くなかったため、自分でPCのカスタマイズができませんでした。マウスコンピューターのWebサイトは、各パーツが実作業にどのように影響するかを調べながら選べるのでとても助かりました。実際、DAIVを購入してから作業効率が格段に上がりました。
処理速度の向上から無駄な時間やストレスを省き、その分作品の質を上げることに当てることは、CGを楽しむためにも重要なことだと思います。
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DAIV-DQZ500M3
CPU:インテル® Core™ i7-6700K プロセッサー(4コア/8スレッド/4.00GHz/TB時最大4.20GHz/8MBキャッシュ)
GPU:Quadro® M2000(4GB)
メモリ:32GB(8GB×4)
ストレージ:480GB SSD/3TB HDD
※製品型番は購入当時のもの
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中川 祐さん
2019年 WHO'S NEXT? vol.2 優秀賞受賞
デジタルハリウッド大学在学中。京都出身の22歳。小学生の頃、祖父にもらった8mmの映写機や編集機で遊んでいるうちに映像制作に興味を持ち、中学生の頃にはVFXに憧れて、インターネットで見つけたフリーの3Dモデルに自分で質感をつけて合成するように。高校2年生くらいの時にフリーモデルだけでは物足りなくなり自分でモデリングしてみようと思ったことがきっかけで本格的に3DCGの勉強を始める。 TwitterやArtStationで作品を投稿している。
plusq.artstation.com/
▲『通学』
▲『dro:p』
Q1:普段、個人制作はどのように進めていますか?
4年間の大学生活ではほぼ毎日CG制作のためPCに触れていて、最低でも週1日は何らかの作品制作をしていました。個人制作では期限を決めて作業するというより、自分が満足できるクオリティに達するまでつくり続けることが多いです。静止画には、短くても3~4日、長くて1ヶ月ほどかけて制作しています。私は、実在するものをCGで再現することに快感を覚える人間です。普段目にする様々な物や風景に対して「こうすればCGでつくれそうだな。つくってみたい」と思うので、自主制作に対して意識的にモチベーションを維持しようとしたことはほとんどないかもしれません。ブラッシュアップに関しては、制作の終盤に新しいリファレンスを探したり、他のアーティストの作品を見たりと自分の作品といったん距離を置いてからブラッシュアップに取り掛かると迷走することが少なくなると思いますよ。
Q2:作品制作に用いるPCはどのように選んでいますか?
価格とパーツごとの性能を簡単に比べて選んでいます。自分の場合、
RedshiftやSubstance PainterといったGPUの性能によってパフォーマンスが大きく左右するプログラムをよく使用しているため、GPUは比較的上位のモデルを選択します。一方、CPUのみを長く使う計算などはあまり行わないため、CPUは中位のモデルを選択します。著しく低い場合を除いて、PCスペックが作品のクオリティに直接影響することはありませんが、PCスペックが良いに越したことはないと思います。スペック不足で操作に対する反応が遅れるとストレスですし、効率が悪くなります。特にリアル系のCGでライトのチェックや質感を詰めていく際に何度もレンダリングを行いますが、待ち時間が長くなってしまうと、ストレスを感じます。また学習中の人にとって、今の操作で何が変わったのかを瞬時に確認できることは、習熟度に大きなちがいが出ると考えています。
Q3:マウスコンピューターDAIVのオススメをどうぞ!
実は『WHO'S NEXT?』優秀賞の景品としてもらうまで、マウスコンピューターの製品は使ったことがありませんでした。いただいたPCは、主にSubstance PainterやPhotoshopでテクスチャリングを行う際に使用しています。他のPCでレンダリングやシミュレーションをしている間に、Mayaでモデリングを行うなどのサブ機としても活用しています。CドライブがSSDのため、OSとソフトの起動がとても早い印象です。また2TBのHDDが搭載されており、テクスチャ素材など大量のデータをストックできるので便利ですね。さらにCPUとGPUの相性が良く、安定して多くのソフトが動作してくれます。以前から使用しているPCでは、Substance Painterで高解像度のメッシュやテクスチャ、大量のレイヤーを扱うシーンでベイクに失敗したり、レイヤーの一部が表示されなくなったりしていたのですが、DAIVでは計算時間が少しかかることはあっても表示が壊れたり乱れるなどの問題は今のところ全くありません。
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DAIV-DGZ530S3-SH2-VR
CPU:インテル® Core™ i7-9700(8コア/3.00GHz/TB時最大4.70GHz/12MB スマートキャッシュ)
GPU:GeForce RTX™ 2060(6GB)
メモリ:16GB(8GB×2/デュアルチャネル)
ストレージ:240GB SSD/2TB HDD
※製品型番は購入当時のもの
教育機関に聞く、学校選抜エース
ここでは教育機関が選ぶ、エースを紹介しよう。彼らが学ぶ環境や機材にも注目してもらいたい。
■ASOポップカルチャー専門学校- CG・ゲーム・マンガ・アニメ・プログラミング・ビジネス系の学科を有する「麻生情報ビジネス専門学校 福岡校」からCG・ゲーム・マンガ・アニメ分野が独立し、イラストの学科を新設して2018年4月に「ASOポップカルチャー専門学校」として開校。ポップカルチャー業界で活躍できる人材を育成するために、様々な企業と連携、充実の設備でトップクリエイターの輩出をしています。4年コース・3年コース・2年コースを設け、主に3DCG技術の修得とゲーム・CG業界への就職を目指しています。麻生専門学校グループと庵野秀明氏率いるカラー、「ニコニコ動画」でおなじみのドワンゴの3社共同出資によって立ち上げられたプロジェクトスタジオQとほぼ同じ設備の研究室「サテライトQ」を学内に設置し、憧れのクリエイターと同じ環境で技術を磨き世界で活躍できるクリエイターを目指しています。
■門司崇志さん(ゲーム・CG・アニメ専攻科 CG専攻)
▲<左>『秋』 <右>『エンジン』
推薦コメント
周りの学生のモチベーションリーダー。皆勤はもちろん、学校が休みの日も朝から学校に来てCGをやっています。向上心があり粘り強くそれでいて謙虚。今何が必要かを考えて行動してくれるので色々助けてもらっています。言うことがありません。
使用機材
MousePro-T310X-SSD
CPU:インテル® Core™ i7-9700K
GPU:GeForce RTX™ 2070
メモリ:16GB
ストレージ:240GB SSD/1TB HDD
※製品型番は購入当時のもの
【推薦コメント】
リアルタイムCGが制作手法の主流となりつつある現状を踏まえ、スペックの組み合わせが柔軟で、コストパフォーマンスに優れているマウスコンピューターを選択しました。特に、CGを学び始めたときはトライ&エラーを繰り返さないと基礎力がつきません。実現するためにはそれ相応のスペックが必要だと考えています。
■OCA大阪デザイン&IT専門学校
- 1988年の開校以来、「産学連携教育」を通じて、豊かな創造力で"夢"と"感動"を与えることができる人材を育成。ゲーム・CG、IT、デザイン、マンガ、アニメなど各業界に5,000名以上の卒業生を輩出しています。CG分野はMayaを中心にモデリング、アニメーション、コンポジットを一通り学んだうえで、特に自分が伸ばしたい技術を中心にポートフォリオ・デモリールにまとめるカリキュラムを行なっています。また、企業から実際に課題をいただく「企業プロジェクト」を通じて技術だけではなく、プロに必要な考え方やスケジュールなども意識できる人材を育成しています。
ゲーム・CGクリエーター科 CG&映像クリエーター専攻 2年
▲『chinoh』
推薦理由
2名ともに非常に優秀な学生です。山本さんは在学中からモーショングラフィックス分野で仕事依頼を受けており、数々の作品を制作してきました。現在はゲーム会社への就職内定を獲得しています。池野さんは授業課題に加え、自身の作品制作も積極的で、休日や夜間など授業外にも教室で制作に励んでいます。クオリティはもちろん、作品へのこだわりを持ちつつ、周囲の意見も取り入れられる2人のバランス感覚も高く評価しています。
使用機材
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DAIV-DGZ530S4-M2SH2
CPU:インテル® Core™ i7-9700K
GPU:GeForce RTX™ 2070
メモリ:32GB
ストレージ:512GB SSD/2TB HDD
※製品型番は購入当時のもの
【推薦コメント】
マウスコンピューター製品は国内生産で供給が安定されており、安価である点が魅力です。また、授業の内容に合わせた部材変更など多様なカスタマイズができ、授業にあったスペックが選定できる点も気に入っています。本校では、CGだけでなく、プログラミングやデザイン、イラストなど様々な授業を行うため、多様な授業に対応できるカスタマイズができることを観点に機材選定を行なっています。
クリエイターモデル DAIVのこだわりとは?
ここではマウスコンピューターより、学生さんにオススメしたいDAIVオススメモデルをご紹介。3DCGコンテンツ制作の現場で長らく支持を受けてきた同社PCのパフォーマンスをぜひ体感してみてください。
クリエイター向けのパソコンがまだ市場に出回っていない頃に誕生したDAIVシリーズは、ブランド設立当初より3DCGクリエイティブの方々のご意見を第一に開発を進めてきました。ソフトウェアメーカー様との綿密な相性検証やクリエイティブ現場での使用感など、多くのご意見を反映した結果、今のDAIVがあります。特に、筐体デザインに強いこだわりが込められています。コンセプトは「力強さ」や「武骨さ」。傷や指紋が目立たずタフな使用に耐えるために、全体をマットな質感でデザイン。一部にアルミパーツを採用し、筐体とのコントラストによりプロユースとしての品格を持たせています。電源スイッチにはダイヤル式のスイッチを用いることで、車やバイクにキーを差し込みエンジンに火を点すような高揚感を表現しています。特に、「DAIV Z9シリーズ」はインテル® Core™ i9-9900K プロセッサーを標準搭載し、処理性能やカスタマイズパーツの豊富さはもちろん、移動やハードな使用に耐え得る機能性などクリエイターの現場の声が反映されたPCとなっています。グラフィックスはGeForce® RTX 2070 SUPER™ を標準で搭載し、複雑なクリエイティブ処理も快適に行うことができます。
●学生さん向けオススメマシン
DAIV 5N
- OS
- Windows 10 Home 64ビット
- CPU
- インテル® Core™ i7-9750H
- GPU
- GeForce RTX™ 2060
- メモリ
- 16GB
- ストレージ
- 512GB SSD(NVMe対応)
- 価格
- ¥179,800~
マルチスレッド/高速処理に強い第9世代のインテル® Core™ i7 プロセッサーを採用し、従来機に比べ動作周波数/ターボブースト時の動作周波数が向上。CGや動画の編集/エンコードなど大きな負荷がかかる作業を求められるシーンにおいて真価を発揮します。またデスクトップにも劣らないGeForce RTX™ 2060 を搭載。高解像の映像編集など高負荷のかかる作業を、6GBの専用ビデオメモリが高解像度環境でも安定した処理と低遅延を実現します。液晶にはNTSC比、約72%のパネルを採用。モバイル環境でも精度の高い色再現を可能にします。
●教育機関向けオススメマシン
DAIV Z9
- OS
- Windows 10 Home 64ビット
- CPU
- インテル® Core™ i7-9900K
- GPU
- GeForce RTX 2070 SUPER™
- メモリ
- 32GB PC4-19200
- ストレージ
- 512GB SSD(NVMe対応) / 2TB HDD
- 価格
- ¥244,800~
上位のインテル® Core™ プロセッサーを選択いただくことで、作業効率が大幅に向上します。高負荷な作業を行うCG分野の授業カリキュラムの特性上、PCの高い処理能力と快適な操作性が欠かせません。導入に際し複数台を検討する必要がある場合には、中長期的にあらゆる高負荷作業に対応できるDAIV Z9をオススメしております。他にも専門学校ご入学者様向けのオリジナル構成なども承っておりますのでお気軽にお問い合わせください!
クリエイター向けPCを選ぶ上では単純なスペックだけではなく、Mayaや3ds Maxといった業界標準のCGツールやUnreal Engine、Unityなどのゲームエンジンなど、多くのアプリケーションとの相性に問題がないかが重要です。当社では、検証をクリアした安心してお選びいただける「推奨モデル」を提供しています。また、破損盗難保証サービスや通常の1年/3年の保証期間をフレキシブルに変更させていただく場合もございます。国産メーカーだからこそ可能にした、自社完結の24時間365日のサポートを行なっており、こうしたトータルの安心感が当社の強みといえます。
問い合わせ先
株式会社マウスコンピューター
TEL(法人):03-6739-3808(平日:9~18時、土日祝:9~20時)
TEL(個人):03-6833-1010(9時~20時)
www.mouse-jp.co.jp/creator/