Maxon Computer社は8月28日(金)、Shane Olson氏によるライブスカルプト動画「Tim Curry Darkness - Stylized ZBrush Sculpt Part 1 | Shane Olson」を公開した。映画『レジェンド/光と闇の伝説』(1985)に登場する魔王をモチーフにしたスタイライズドキャラクターを題材に、ブロックアウトから動的トポロジーを利用したスカルプト、パーツ分割を見据えたカスタムブラシの活用法、ZRemesherによるメッシュ構造の整理などまで、一連の造形ワークフローを解説している。
Sculptris Proを用いた動的トポロジによる初期ブロックアウト
Olson氏は、解像度にとらわれずに形状を探るため、スカルプトの初期段階から動的トポロジー機能のSculptris Proを使用。ベースとなる球体に対して、ダイナミクスの密度スライダを適宜調整しながら、ポリゴンの制約を受けることなくキャラクターの大きなシルエットやパーツの配置を直接スカルプトしていく。このアプローチにより、ポリゴンの極や引き伸ばしといったトポロジの破綻を気にすることなく直感的に造形ができる。
ZRemesherによるトポロジーの再構築とポリグループの維持
スカルプトが進み、メッシュが過度に引き伸ばされた際には、ZRemesherを用いてトポロジーを整理。この際、左右対称を確保するためMirror and Weldを適用し、Auto Groupsでパーツごとにグループ分けを行う。そして、ZRemesherのKeep Groupsオプションを有効にし、Smooth Groups値を低く設定してリメッシュを実行する。これにより、パーツ間の意図した凹凸や接続部の鋭角なエッジを維持したまま、クリーンなクアッドメッシュができる。
カスタムブラシによる効率的なパーツ境界の生成
別々のSubToolsを作成してパーツを物理的に分けるのではなく、シャープで深い溝を彫るのに適したカスタムブラシを活用。顔のパーツ間の境界などをメッシュ上に手早く描き出すことができ、モデリング初期にサブツールを不必要に増やすことなく、迅速なデザイン探索を実現している。
Bend Curveデフォーマを用いた角の形状制御
頭部から伸びる巨大な角の作成では、新しく追加したメッシュをZRemesherで均一なトポロジに整理した後、Bend Curveデフォーマを適用。バウンディングボックス上のコントロールポイントを適宜増やしながら、カーブの向きやスケール、Twistを段階的に調整していく。
マテリアル変更による表面起伏の検証とクリーンアップ
モデルの最終的な仕上げに向けて、ZBrush内のマテリアル設定を切り替えて表面の起伏を確認。通常はSkin Shade 4を用いるが、Basic Materialなど陰影が明確に出るマテリアルに変更することで、ハイライトとシャドウの落ち方をより強調している。
これにより、動的トポロジーを用いたことで生じた微細なノイズや意図しない凹凸を視覚化し、表面を滑らかにクリーンアップしている。
■Tim Curry Darkness - Stylized ZBrush Sculpt Part 1 | Shane Olson(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Xq3M33dnqPs
CGWORLD関連情報
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202608-ZBrush-HSurface.html
●ZBrushによるドラゴンのチュートリアル動画公開 Marmoset Toolbag 5でのライティング〜レンダリングまで
Pablo Muñoz Gómez氏が動画「How I Made This Dragon - From Start to Finish」を公開。ドラゴンの頭部を題材に、ZBrushによるベースメッシュの作成やスカルプト、テクスチャリング、そしてMarmoset Toolbag 5によるライティングとレンダリングまでを実演している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-ZB-Dragon.html
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Hexanomadがスカルプトツール「Nomad Sculpt」のアップデートを実施し(バージョン2.9.24)、BlenderやZBrushとの連携を強化する機能を実装。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202608-Nomad-LiveLink.html