Epic Games社は9月19日(木)、Unreal Engine搭載のリアルタイムビジュアライゼーションツール「Twinmotion 2024.1.1」をリリースした。布地マテリアルへの風、フォリッジ(葉)マテリアルへの風の改善、UVのランダム化、カメラロールによる画像の回転、シーケンスでの正確な編集、太陽をHDRIに一致させる機能の強化などを実装したほか、Twinmotion Cloudライブラリに62種類の成長可能な樹木が追加されている。過去12ヶ月間の収益が100万米ドル未満のユーザーのライセンスは無料となる。
布地マテリアルに風パラメータが追加
カーテンなどで風のアニメーションをシミュレートできる風(Wind)パラメータが布地マテリアルに追加された。
フォリッジ(葉)マテリアルの風シミュレーションでSway(揺れ)が適用可能に
木や茂みのプロパティパネルに「Sway」(揺れ)パラメータが追加され、フォリッジ(Foliage、葉や枝は)マテリアルが風を受けてたなびくアニメーションが改善された。適用される植生は、フォリッジマテリアルを使用するTwinmotionの植栽やQuixel Megascansの3D観葉植など。
UVのランダム化
マテリアルに「Randomize UV」(UVのランダム化)パラメータが追加。土、草、小石などの有機的な地面マテリアルによるUVタイリング時に、パターンの見えない自然な外観を実現する。
カメラロールによる画像の回転
プロパティパネルにカメラロール機能、「Roll angle」が追加され、ローカルのX軸を回転させてカメラの視点を正確に操作できるようになった。
Twinmotionライブラリの62種の新しい樹木が追加
フォトリアルな62種類の成長可能な樹木がTwinmotion Cloudライブラリに追加された。樹木の原産地は北米11種、日本9種、オセアニア14種、熱帯地域11種、欧州17種。各樹木には若木、成木、老木の3バージョンが用意されている。
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■Twinmotion 2024.1.1 リリース ノート(Epic Games)
https://dev.epicgames.com/documentation/ja-jp/twinmotion/twinmotion-2024.1.1-release-notes
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