ブルガリア共和国のChaos Software社は10月25日(金)、V-Rayシーンのリアルタイムレイトレースによるビジュアライゼーション&プリビズ制作ツール「Chaos Vantage 2.6」をリリースした。サブサーフェス・スキャタリングへの対応、不透明度のサポート、水オブジェクトによるリアルな水面の作成、VRコントローラのサポートなどの新機能を搭載している。
サブサーフェス・スキャタリング(SSS)
V-Rayマテリアルのボリューメトリック・サブサーフェス・スキャタリングに対応。肌のリアルな質感やプラスチック、ワックスなどの表現がしやすくなった。
完全な不透明度のサポート
カットアウトと半透明のマテリアルの不透明度をサポートし、これらのマテリアルをレンダリングできるようになった。
クリッパーオブジェクト
任意のメッシュオブジェクトで複雑な切り抜きや断面を作成でき、シーンレンダリングを柔軟に制御できるようになった。
水オブジェクト
水オブジェクトを新たに搭載し、穏やかなプールから荒れ狂う海まで、リアルな水面を簡単に作成できるようになった。
VRコントローラのサポート
VRコントローラを使って前後左右上下の移動と左右回転のナビゲーションをコントロールできる。
カメラがシーンオブジェクトに
ビューポートのギズモを使ってカメラを操作するなど、オブジェクトとして直接操作できるようになった。
スムーズパスによるカメラ軌道の円滑化
見栄えの良いフライスルーアニメーション制作に便利なスムーズパスを搭載。カメラトラック上にトランジション要素があるクリップに対してカメラ軌道が計算され、スムーズな動きになる。
■Add even more realism with Chaos Vantage 2, update 6(英語)
https://www.chaos.com/blog/chaos-vantage-2-update-6
■Chaos Vantage, v2.6.0リリースノート(英語)
https://docs.chaos.com/display/LAV/Chaos+Vantage%2C+v2.6.0
CGWORLD関連情報
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https://cgworld.jp/flashnews/202408-Enscape41.html
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https://cgworld.jp/flashnews/202407-Corona12.html
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3Dコンテンツライブラリ「Chaos Cosmos」がアップデート(Cosmos Update 11)、新モデルやマテリアルが650個追加された。V-RayやCoronaなどのユーザーは、ホストアプリケーション上のChaos Cosmos Browserから無料で利用できる。
https://cgworld.jp/flashnews/202406-ChaosCosmos.html