World Machine Software社は10月10日(木)、シミュレーションを使用したノードベースのプロシージャルアプローチによる、フォトリアルな地形生成ツール「World Machine 4041」をリリースした。作成した地形はゲームエンジンや3DCGツール用にメッシュまたはハイトマップとしてエクスポートできる。
World Machine 4041の主な更新内容
World Machine 4041では、8K以上の解像度の地形を扱う際のビューポートとビルドのパフォーマンスが大幅に向上。浸食など主要なノードの処理が最大100倍高速化し、メモリ利用の最適化、ビューポートの応答性の向上も実現したという。
また、ワークフローの効率化のためにUIが見直された。画面右側に編集ペインが追加されたほか、視覚的な表示ガイドの強化、プロジェクトのバージョン管理機能などを実装している。
また、新しい浸食モデルが実装され、土に覆われた丘などの形状表現が可能となった。
本バージョンではシェイプエディタもアップグレード。シェイプのグループ化、フォールオフの調整、頂点単位でのハイトコントロール、高度な合成モード、滑らかなサーフェイスをスカルプトするための新しいシェイプタイプなどが実装された。
その他、World Machine 4041の全更新内容はこちら。
■Build 4041 ‘Hurricane Ridge’(英語)
https://help.world-machine.com/topic/version-hurricane-ridge/
プランと価格
有料ライセンス3種類に加えて、非商用に限り利用できる無料のFree Community Editionライセンスも用意されている。
■Free Community Editionのダウンロード
https://www.world-machine.com/download.php
CGWORLD関連情報
●PHENOMENAL THINGS WORK 043 "Landscape in UE5"(1) / World Machineを活用した地形デザイン
森田悠揮氏による、Unreal Engine 5とWorld Machineを用いたランドスケープ作成の基礎解説記事。
https://cgworld.jp/regular/202205-pt-043.html
●PHENOMENAL THINGS WORK 044 "Mountain v02" / World Machineを活用した地形デザイン(2)
森田悠揮氏による、Unreal Engine 5とWorld Machineを用いたランドスケープ作成の基礎解説記事第2弾。
https://cgworld.jp/regular/202206-pt-044.html
●『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』後編:原作の背景やエフェクトを、現在の3Dでリメイクする
『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』のメイキング記事。Houdiniを使った地形制作についても解説している。
https://cgworld.jp/article/202404-so2r-2.html