Dimension 5社は10月29日(火)、建築ビジュアライゼーション向けのリアルタイムレンダリングソリューション「D5 Render 2.9」をリリースした。D5 Render上で直接地形を作成する機能や建築物の構築プロセスをアニメーション化できるフェージングアニメーション機能、ランダム配置機能、アセットの拡充、バージョン2.8のAIエンハンサーツールがアップグレードしたPost-Ai機能など、多数の更新が施されている。
D5 Render 2.9 is here with 19 new features/optimizations and 320 new assets! Highlights include:
— D5 Render (@D5Render) October 29, 2024
1. Terrain
2. Phasing Animation
3. Post-Ai
4. Random Placement
5. Asset Info Page
6. FPS Booster for Complex Geometry
7. Added Voxel Style to 'Text to 3D'
Which feature do you… pic.twitter.com/YWISI3HHzg
Terrainツールによる地形作成
ブラシツールによるスカルプトとテクスチャペイントを行い、D5 Render上で直接地形を作成できるようになった。また、プリセットのハイトマップリソースやマテリアルテンプレートをワンクリックで適用できる。
建築プロセスを映像表現にするフェージングアニメーション
複雑なキーフレームなしで建築物の建築プロセスをアニメーション化するフェージングアニメーション機能を搭載。建築分析やコンポーネントの設置デモンストレーション、植生の成長アニメーションなどの表現に利用できる。
複雑なジオメトリ用のFPSブースター
複雑なメッシュや多数のジオメトリを含むシーン処理時のレンダリングパフォーマンス(FPS)を大幅に向上する「FPS Booster for Complex Geometry」オプションを搭載。リアルタイムビューポートとレンダリングのどちらでも利用可能。
植生アセットのランダム配置
アセットライブラリの「Nature」カテゴリからアセットを連続追加する際に、サイズ・回転・位置についてランダム値の適用が可能になった。
AIによる画像エンハンスとスタイル変換に対応するPost-Ai
D5 Render 2.8で追加されたAI EnhancerがPost-Aiとしてアップグレード。レンダリング画像のライティングやマテリアル、キャラクター、乗り物、植物などのディテールをより最適化してエンハンスできるようになった。また、レンダリング画像をワンクリックで水彩・カートゥーン・スケールモデル・ペンスケッチ・鉛筆スケッチ・ボクセルの6種のスタイルに変換できるAI Style Transfer機能を搭載している。
Blender 4.2のジオメトリノードとカメラアニメーションの同期サポート
Blender 4.2をサポートし、カメラアニメーション、外部Blendファイルのリンク、カーブ、サーフェス、テキストオブジェクトをサポート。また、ジオメトリノードの同期が最適化された。
その他、全アップデート内容はこちら。
■What’s new in D5 Render 2.9(英語)
https://forum.d5render.com/t/what-s-new-in-d5-render-2-9/38759
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