Mellis社は1月28日(火)に動画生成AIモデル「Pika 2.1」をリリースし、2月7日(土)には、キャラクターやオブジェクトなどの画像をあらゆる動画内に合成し、AIで動画生成できる新機能「Pikadditions」を追加した。Pika 2.1モデルの利用には有料プランが必要だが、Pikadditionsは無料プランのユーザーも利用可能。

Pika 2.1の更新内容

Pika 2.1はフルHD(1080p)出力に対応し、リアルでダイナミックなモーション、物理シミュレーションの適用、シネマティックなライティング、ルックスタイルの変更、従来よりも長いビデオクリップの生成、テキストプロンプトの解釈の強化などを実装している。

▲ユーザーによるPika 2.1の作例

動画や画像の合成機能「Pikadditions」

新機能「Pikadditions」では、任意の5秒以上の動画の中に別の画像からキャラクターやオブジェクトを合成し、シーンを構築することができる。生成するシーンの様子はテキストプロンプトで指定する。本機能は無料のBASICプランでも利用できる(Pika 1.5+Pikadditions)。

  • ▲まずは合成先の動画を追加し、次に合成したいモチーフの画像を追加する
  • ▲プロンプトでシーンの様子を記述して生成(右)

Khaki横原大和氏は、iPhoneで撮影した動画に対して2Dキャラクター画像を追加した様子をXで公開。

また、Blenderのビューポートをキャプチャした動画に2Dキャラクター画像を合成し、その効果を検証した様子をXで公開している。

■Pika Art 2.1: A New Era in AI-Driven Video Creation(公式ニュース、英語)
https://pikartai.com/pika-2-1/

高速・低コストの「Pika Turbo」もリリース

Mellis社は1月30日(木)、有料プランで利用可能な高速・低コストモデル「Pika Turbo」も実装。iPhoneアプリ版「Pika」でも利用可能となっている。

▲iPhoneアプリ版「Pika」

プランと価格

▲4種類のプラン

プランは無料のBASICプランを含む4種類が用意され、Pika 2.1の利用には年払いで月8ドル(約1,210円)のSTANDARDプラン商用利用には年払いで月28ドル(約4,400円)のPROプラン、または最上位のFANCYプランが必要となる。

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