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Vol. 79 巨大原子炉

Vol. 79 巨大原子炉

ディテールといえば巨大建築物は重要なモチーフですね。圧倒的な物量感が大きさを想像させます。映像の解像度がどんどん肥大化している今日、見る側はとても良いのですが、つくる側は何かと頭を使わなければいけません。

※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 223(2017年3月号)からの転載記事になります

TEXT_早野海兵(画龍) / Kaihei Hayano(GARYU)
EDIT_海老原朱里 / Akari Ebihara(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada



STEP1:ディテールと解像度

▲ディテールと解像度はきってもきれない関係にあります。筆者が初めてこの業界に入ったときのゲームムービーの解像度は320×240pixelで、今では「アイコンサイズか?」というくらいの小さな画像でした。それが20年経ち、いまや8Kのお話もちらほら出ています。実写は機材を変えれば比較的移行しやすいかもしれませんが、3DCGはそうはいきません。環境が良くなり、時間とお金と人数をかければディテールは上げられますが、どこかでいたちごっこの終止符がくるかもしれませんね。そうした中で本連載ではデザイン的な観点でディテールをアップしていく方法を解説できればと思っています。

STEP2:モデル画像

▲元モデル画像です。今回もかなり細かいですね。しかしながら大半はRailCloneを利用した複製なので、ビューの操作はそれほどストレスを感じません。ファイル自体も4.5MBほど。巨大な建築物はファイルの重さも考慮しないといけませんね。

STEP3:モデリング

▲最初に上面にびっしりとパーツを配置。パイプ類をスプラインで作成し、RailCloneで複製して大量に置いています。

▲このとき一様 に並べると単調なので、少し位置やバランスを崩しておきます。

▲続いて、下部の水槽を作成。四角いものにちょっとした突起物をプラスすることで、ディテールが上がって見えます。

▲さらに、上部に配置されるメカパーツを作成。遠目に見るので、大きなシルエットが目立つ形にします。

▲それらをずらしながら配置。等間隔にしないのがポイントです。

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STEP4:シーン作成

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