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    BAUHAUS(バウハウス)は100年前、ドイツで発足した、工芸・写真・デザインなど美術と建築に関する総合的な教育を行なった学校、いわゆる芸術学校です。わずか14年で閉鎖という短い期間でしたが、今でもそのデザインは受け継がれています。今回はそのバウハウスをテーマに選んでみました。

    ※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 255(2019年11月号)からの転載となります。

    TEXT_KAI(GARYU)
    EDIT_海老原朱里 / Akari Ebihara(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada

    Method 1:総合芸術学校


    ▲私も芸術大学を卒業しているので、バウハウスの名前は以前から知っていました。いわゆる「デザインする」ということの本質を学べる、当時としてはとても画期的な授業がたくさんあったのでしょう。もしその時代に生まれたら、ぜひ通ってみたかった学校です。

    Method 2:イメージを固める


    ▲毎度おなじみのイメージを固めるまでのながれです。頭の中の考えを文章化したものなので、たどたどしいですが、今回はこうした思考を経て、作品のつくり方を決めました。

    Method 3:究極のシンプルCGはBOXか?


    ▲ということで皆さん気づかれたでしょうか? 今回はBOX形状しか使用してません。


    ▲建物の大きなガイドはもちろんBOXで。BOXがあればほとんどのものが制作可能です。

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    Method 4:ゼネラリストの強みを活かしたシーン作成

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    Method 4:ゼネラリストの強みを活かしたシーン作成

    1:パターン作成

    ▲組み合わせを考えてみます。複雑なパーツも実はシンプルなパーツの組み合わせで表現ができます。

    ▲こういった柱などのパーツも、バラしてみると単純なパターンの積み重ね。

    ▲並べ替えることで様々な表現が可能になってきます。

    ▲手すり、階段、柱など、作成したパーツをさらにRailcloneで階段状に並べていきます。

    ▲1階分のパーツをひと通りそろえ、構成してみます。

    ▲今度はさらにRailcloneで縦方向に並べていきます。

    2:レイアウト

    ▲こうしたパターンのくり返しで非常階段をつくりました。シンプルかつ、ディテールのある構成にしています。

    ▲こういったものはレイアウトがとても大事。様々なレイアウトを試します。

    ▲少し引いて見たものの、煩雑になってしまいました。

    ▲カメラを下げることで、ディテールを増やしてみましたが、見づらい感じに。

    ▲潔く正面から堂々としたレイアウトに落ち着きました。

    ▲バウハウスはフォントも素晴らしいものをデザインしています。今回は復刻したバウハウスフォント(adobehiddentreasures.com/jp)を使用してみます。

    Method 5:コンポジット

    ▲レンダリングした素の素材はとても暗い状態です。しかし、これを32bitでレンダリングしておくことで、明るい部分を後から表現できます。

    ▲8Kのレンダリングはとても重いですが、こういった細かいディテールもしっかり表現してくれるのはありがたいです。

    ▲光を感じさせる構成にして完成です。

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    Generalist Style 09

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    Generalist Style 09

    ゼネラリスト向けの情報を掲載する「Generalist Style」コーナー。3DCGソフト以外の連携で使えるソフトやプラグインなどの情報をご紹介します。ゼネラリストは様々な仕事ができないといけません。あらゆる方法で楽しみながら作品のクオリティアップをしていきましょう!

    ゼネラリストとしての建築概念

    3DCGで建築物を作成するとき、気をつけたいことのひとつがリアリティです。3DCGはとても自由な手法なので、何でもできることが逆にリアリティを損ねてしまう原因にもなります。日本には建築基準法というものがあり、ある程度は物の寸法が決められています。日頃なにげなく見ている物にも実は規定があり、それらを反映させることでリアリティを感じることも多々あるのです。今回の階段なども実際の既定に沿って制作することで、リアリティが出てきます。ゼネラリストはなんでもできないといけないため、こうした知識もときには必要です。

    1.建物に役立つ機能

    3ds Maxは以前、3ds Max Designという建築系のバージョンと分かれていたこともあって、建物系に役に立つ機能やプラグインがとても多くあります。

    ▲例えば、建設した街の中を歩く人々もPopulateという機能で歩せることができます。なお、さらに詳細な群衆のシミュレーションには専用のプラグインが必要です。例として、下記のようなものがあります。
    [Anima](flashbackj.com/product/anima

    2.樹木

    ▲樹木もいくつかのサンプルが標準搭載されてますが、ローモデルです。

    ▲そのため、市販のプラグインを使用することでクオリティを上げましょう。代表的なものは下記になります。
    [Forest Pack](www.itoosoft.com/forestpack
    [GrowFX](exlevel.com
    [SpeedTree](store.speedtree.com
    [PlantFactory](info.e-onsoftware.com/more-info-plantfactory

    3.窓やドアなどのパーツ

    ▲窓やドアなどひと通りの家のパーツはプリミティブでそろっています。中には開閉アニメーションの可能なものあります。

    ▲階段なども標準で搭載されていますが、クオリティを考えるとガイドなどでの使用がよさそうです。

    ▲これらは今回の連載で使用したRailcloneなどのソフトで並べることでクオリティを上げることができます。
    [RailClone](www.itoosoft.com/railclone
    [Clone](www.itoosoft.com/freeplugins/



    [プロフィール]
    早野海兵(はやのかいへい)
    日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
    www.ga‒ryu.co.jp
    www.kaihei.net
    Twitter:@Kai_ryu_Kai