記事の目次

    今回のテーマは「インターンシップ」です! 学生のみなさんにとっては、社会に出る前にプロフェッショナルの現場を体験できる貴重な期間。そして気になる採用率は? インターンシップ制度の現状を調査しました。

    ※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 262(2020年6月号)からの転載となります。

    Illustration_カヤヒロヤ

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    求職側

    Q1.何社のインターンに参加した?


    今回のアンケート回答者の60%以上が、インターンの参加を1社に絞っているようです。また、回答者の約85%が「インターンの経験は役に立った」と回答しており、CG・映像業界のインターン制度は比較的満足度の高い内容となっていることが窺えます。

    Q2.参加の目的は?

    ※複数回答可(最大3つまで)


    73.3%がインターンシップに参加する目的を「プロの現場(実務)を学ぶため」と回答。就職前に実践の場をリアルに体験して、自分の実力を確かめておきたいという目的に加え、業界や職場の雰囲気、人間関係を肌で感じたいという思いも密かにあるようです。

    Q3.インターン参加企業に入社した?


    46.7%がいいえと回答。内訳は36.7%が「同じ業界の別の企業に入社」、10%が「別の業界の企業に入社」となりました。インターン経験の満足度は高いものの入社には至らない、というケースが半数近くにのぼりました。企業側としては少々苦い結果でしょうか。

    Q4.どのくらいの期間が理想?


    53.3%が「1週間~1ヶ月未満」を理想的な期間として回答。「1週間未満」と合わせると、実に73.3%が短期集中を理想としているようです。また、実際に参加した期間は、56.7%が1ヶ月未満とのことですが、1~3ヶ月未満との回答も36.7%と少なくありません。

    採用側

    Q1.参加者からの採用率は?


    インターン参加者の採用率は3割以上という回答が最多となりました。本採用を視野に入れているのはもちろん、インターン期間に学生の実力や企業カルチャーとマッチするかをお互いに確認し、異存がなければそのまま本採用となるケースが少なくないようです。

    Q2.実施の目的は?

    ※複数回答可(最大3つまで)


    半数以上の企業が、「優秀な学生を採用したい」「採用のミスマッチを防ぐため」を目的としてインターンシップを実施しています。採用前のテスト期間といった感じでしょうか。本来の実力を発揮できる環境か否かをお互いに確認する機会でもあるようです。

    Q3.インターンで行なった内容は?

    ※複数選択可(あてはまるもの全て)


    71.4%がインターンシップ期間中はひとりで課題制作をしてもらうという内容のようです。1週間程度で終わる課題が準備されテーマに沿って制作し、1日の終わりに課題点や進捗を報告。中には、最終課題が入社試験を兼ねているという企業もあったようです。

    Q4.実施した期間は?


    最も多いインターンシップ期間は1週間~1ヶ月未満で半数近くを占めました。次いで、1~3ヶ月未満と続きますが、スキルと人柄を見定めるにはそれなりの期間が必要だという理由からのようです。働き方が変わりつつある今、インターンシップ制度も変わっていくのでしょうか。

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    次回のテーマは「東京以外で働く」!

    地方創生に行政が力を入れているとはいえ、CG・映像プロダクションはまだまだ東京に集中しています。個人の方には地方で働くことに対する印象、企業側には人材確保にどのような工夫をしているかを聞いてみたいです。お楽しみに! 皆さんの感想・ご意見もお待ちしています。



    アンケート方法について
    ※本記事は下記の要領にて実施したアンケートの結果に基づいて構成しています。

    調査方法:Webアンケート
    調査期間:2020年4月1日(水)~4月8日(水)
    調査対象:〈求職側〉CGWORLDメールマガジン登録者/〈採用側〉「CGプロダクション年鑑」掲載企業ほか
    有効回答数:〈求職者〉30/〈採用側〉46
    (うち過去5年以内にインターンを行なった企業は35)