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第20回:「Maya 2017 カラーマネジメント検証」

第20回:「Maya 2017 カラーマネジメント検証」

こんにちは、パーチの長尾です。今回は、Mayaの最新バージョン2017で、カラーマネジメントに関する機能について検証します。バージョン2016から、カラーマネジメント機能に大幅な改変が行われました。従来のガンマのみをコントロールする仕組みから、色を完全にコントロールできる仕組みになり、本格的なカラーマネジメント機能が搭載されました。

様々なことができるようになった反面、色に関する豊富な知識と経験が要求される仕様となったため、それらをかみ砕いて見ていきたいと思います。今回の目的は以下の2つです。

1:カラーマネジメント機能の概要を理解する
2:知識と経験が少なくてもできるシンプルな設定を理解する

2015以前の設定は、こちらを参考にしてみてください。
第6回:ver.2011~
第16回:ver.2015

2つの管理方法

カラーマネジメントの設定は、大きく分けて2つの方法があります。

・シンプルな設定:各設定項目にあるプルダウンメニューで設定する方法
・複雑なパイプラインに最適な設定:OCIO設定ファイルを活用する方法

どちらもしっかりとしたカラーマネジメントを行う精度がありますので、仕事に必要な方法を選択してください。使い分けのポイントですが、あまりパイプラインが複雑でなければ「シンプルな設定」を、映画制作などの「入力機器や編集工程が複雑」な場合は「複雑なパイプラインに最適な設定」が向いています。


図1:ガンマ設定 2つの管理方法

カラー管理は、「設定/プリファレンス」(図2)から行います。設定はこの画面で行い、一部のオプション設定がいくつかの場所に用意されています。


図2:プリファレンスを開く
2つの管理方法を設定する画面は、設定/プリファレンスの中にある

複雑なパイプラインに最適な設定には、OCIOというカラー管理のための規格に基づいた機能が搭載されています。多彩な入出力機器やカラースペースを管理するのに向いた仕組みです。利用するためには、特殊な設定ファイルを用い、カラー管理に関する豊富な知識が必要となります。


図3:カラー管理項目
設定/プリファレンス の中にある「カラー管理」を開くと、カラーマネジメントを設定できる。緑枠部分にOCIO設定ファイルを指定することで、OCIOに準拠したカラー管理が行える

カラー管理に対応するレンダラ

標準で搭載されているレンダラのうち、新しいカラー管理に対応するのは、Mayaハードウェア2.0と、Arnold Rendererの2つです(図4)。カラー管理を有効活用するためには、対応したレンダラを使用します。


図4:対応レンダラ
レンダー設定から「使用するレンダラ」を選択

V-Rayなどの外部レンダラは、個別に対応しているかどうかを検証してみてください。

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シンプルな設定方法

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