テクニカルアーティスト/ジェネラリストのいすず氏は4月24日(木)、UnityとMCP(Model Context Protocol)を統合する拡張可能なフレームワーク「UnityMCP v1.0.0」をGitHubでリリースした。MCPの全基本機能(コマンド・リソース・プロンプト)をサポートし、Unity 2022.3.22f1以降(Unity 6を含む)に対応する。
UnityMCP v1.0.0をリリースしました。
— いすず (@Shiranui_Isuzu_) April 23, 2025
内部を刷新し、1つのMCPサーバーから複数Unityインスタンスへの接続をサポートしました。
Unity 2022.3.22(VRC)〜Unity 6000.0.35f1・URP/HDRP/Built-in RPまで同時動作確認済みです。https://t.co/TQJ5zLjumN
4月16日(水)にv0.0.1、4月18日(金)にはv0.1.0、4月20日(日)にはv0.2.0と、ユーザーからのフィードバックを受けて短期間のうちに相次いで更新が施されたのち、破壊的な変更を伴う内部刷新により、v1.0.0がリリースされた。
Unity MCPフレームワーク v0.0.1をリリースしてみました。
— いすず (@Shiranui_Isuzu_) April 16, 2025
Model Context Protocolを活用してUnity Editorと連携を実現する拡張可能なフレームワークです。
TypeScript/C#で実装し、私でなくとも仕組みに則れば機能の拡張ができ、プラグイン形式で追加できます。https://t.co/W3QclaTWlT
Unity MCP をv0.1.0 に更新しました
— いすず (@Shiranui_Isuzu_) April 18, 2025
任意コード実行のサンプルコードを追加しましたhttps://t.co/W3QclaTWlT pic.twitter.com/rRgrCgL2Sc
https://t.co/CN1ctkWybR
— いすず (@Shiranui_Isuzu_) April 20, 2025
FBをもとに、タイムラインが無い環境でも動くようになりました
UnityのMCP、破壊的な変更をして諸々作り直して1.0.0にしようと思います…
— いすず (@Shiranui_Isuzu_) April 22, 2025
具体的には
* MCPでサポートされている(Tools, Resources, Prompts)の全実装。今はToolsのみ
* MCP仕様にはあるがSDKに無いToolsのAnnotationの仮実装。SDKが来たらまた更新
* Unityとの通信を逆方向に。複数起動対応
です…
「UnityMCP v1.0.0」は、カスタムハンドラの作成・登録により機能拡張が可能なプラグインアーキテクチャを備え、サーバーコンポーネントはTypeScript、UnityコンポーネントはC#で記述し、MCPの基本となる3種のハンドラ(コマンド・リソース・プロンプト)をサポートする。v1.0.0では、1つのMCPサーバーから複数のUnityインスタンスへの接続がサポートされたほか、Unity 2022.3.22(VRC)〜Unity 6000.0.35f1・URP/HDRP/Built-in RPまで、同時動作確認済みとなっている。
■Unity MCP 統合フレームワーク(GitHub)
https://github.com/isuzu-shiranui/UnityMCP
■isuzu-shiranui/UnityMCP(DeepWiki)
https://deepwiki.com/isuzu-shiranui/UnityMCP/1.1-project-structure
なお、類似のフレームワークとして、1月15日(水)にArodoid(Jack Richards)氏が公開した「UnityMCP」がある。
■UnityMCP(GitHub)
https://github.com/Arodoid/UnityMCP
MCP(Model Context Protocol)とは

AIエージェントのClaudeを手がけるAnthropic社が開発したAI用の汎用プロトコル。大規模言語モデル(LLM)のファンクションコールの仕組みをHTTP経由で実行する仕組みにより、AIエージェントがMCPを経由して対象のAPIの仕様を読み取り、必要に応じてAPIを呼び出して処理を行うことができる。
■Introducing the Model Context Protocol
https://www.anthropic.com/news/model-context-protocol
CGWORLD関連情報
●3Dモデル生成AI「Meshy-5 Preview」リリース! Blenderアドオン、自然言語による対話形式によるモデル生成にも対応

Meshyが3Dモデル生成AI最新バージョンのプレビュー版「Meshy-5 Preview」をリリース。テクスチャからのライティング成分の除去(De-lit)、ジオメトリのシャープなエッジとリッチなディテール表現、テクスチャとジオメトリの正確な位置合わせなど、前バージョンと比較してより高品質なモデル生成を実現する。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-Meshy-5-Preview.html
●3Dモデル生成AIのTripoがBlenderアドオンに! 「Tripo MCP」リリース、CursorやClaudeを介して自然言語で対話するだけで3Dシーンを構築

Vastが3Dモデル生成AI「Tripo」をBlender内で直接利用できるオープンソースのアドオン「Tripo MCP」をGitHubでリリース。BlenderとAIコードエディタCursorやAIアシスタントClaudeなど外部ツールをMCP(Model Context Protocol)サーバを介して接続することにより、Blender内で直接、対話形式による3Dモデル生成が行えるようになる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-TripoMCP.html
●AIエージェントとの対話だけでRodinがBlender内で3Dシーンを生成! オープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」リリース

Siddharth Ahuja氏がオープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」をリリース。また、3Dモデル生成AI「Rodin」の開発元・Deemos社は本アドオンのユーザー向けにAPIキーの利用を無償で提供。これにより、ClaudeなどのAIエージェントに対して自然言語による対話形式のプロンプトで指示を行うだけでRodinが3Dモデルを生成し、MCP(Model Context Protocol)サーバを介してBlender内でシーン構築を行うことができるようになる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-BlenderMCP110.html