Meta社は5月8日(木)、次世代の3Dアセット生成AI基盤モデル「Meta 3D AssetGen 2.0」を発表した。単一ステージの3D拡散(diffusion)モデルを採用することにより、前世代と比較して高品質なメッシュとテクスチャを効率的に生成できるという。テキストまたは画像からの3Dアセット生成に対応する。

Meta 3D AssetGen 2.0は3Dメッシュを生成するモデルと、それに対応するテクスチャを生成するTextureGenモデルにより構成されるが、前世代とは異なり、単一ステージの3D拡散モデル採用により、ジオメトリの一貫性に優れたディテール豊かな3Dアセット生成を実現するという。

テクスチャ生成においては、異なる角度から見た際のビュー一貫性が改善され、隠れた部分や見えにくい領域の適切なテクスチャ生成(インペインティング)、高解像度のディテール豊かなテクスチャマッピングに対応。

▲アニメーション可能なキャラクターも生成できる

Meta 3D AssetGen 2.0は今後、Meta Horizonプラットフォーム(Meta社によるメタバースに最適化されたソーシャルプラットフォーム)に統合され、メタバース構築と拡張における重要な役割を担うために、2025年後半にはHorizonクリエイター向けに公開されるとのこと。


また、Meta社は今後数ヶ月以内にMeta 3D AssetGen 2.0を3Dシーン全体の自動生成のための基盤ブロックとして活用する予定だ。

▲シーン内の全アセットをMeta 3D AssetGen 2.0で生成

■Introducing Meta 3D AssetGen 2.0: A new foundation model for 3D content creation(開発者ブログ、英語)
https://developers.meta.com/horizon/blog/AssetGen2

■Meta 3D AssetGen: Text-to-Mesh Generation with High-Quality Geometry, Texture, and PBR Materials(前世代Meta 3D AssetGenプロジェクトページ、英語)
https://assetgen.github.io/

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