ハイスペックな自社工場開発のノートPCを驚きの価格で提供するMSIが都内で新機種の発表会を開催。ここではCG・映像用途に向いたGeForce RTX 40シリーズを搭載した「Creator Z17 HX Studio A13V」と「Summit E16 Flip A13V」の2機種を紹介する。どちらも日本での発売は2023年4月からを予定している。

クリエイター向けのプレミアムノートCreator Z17 HX Studio A13V

Creator Z17 HX Studio A13Vは、最大24コアとなるハイエンドユースの第13世代Core i9-13950HXを搭載可能なクリエイター向けハイエンドノートPC。クリエイター向けに性能や機能性などの基準を満たした「NVIDIA Studio」製品としてNVIDIAから認定された製品だ。17インチのディスプレイにGeForce RTX 4070 GPUを選択できることから、クリエイター用デスクトップPCの置き換えとしても有力な選択肢となる。

本ノートPCの特長のひとつである冷却クーラー「Vapor Chamber Cooler」は、パフォーマンスを引き出しつつも駆動音を抑え、冷却力をアップしたという新開発のパーツ。同社がCinebench R20でベンチマークを行った結果、Core i9-12900Hと比較して冷却エリアは76%広く、パフォーマンスは85%アップし、表面温度は4.2℃下がるという結果が得られたという。

Vapor Chamber Coolerによる冷却効果

また、タッチ機能としては、最新のMicrosoft Penプロトコル 2.6に対応。オプションとなるアクティブスタイラスMSI Pen 2を用いることで、高精度な描き心地と優れた応答速度でイラスト描画を行える。また、触覚フィードバック(Haptic Feedback)機能も利用できる。

主なスペック

OS:Windows 11 Pro
CPU:最大Intel Core i9-13980HX / i7-13700HX
GPU:GeForce RTX 4070 / 4060 Laptop GPU
メモリ:最大64GB
ストレージ:M.2 NVMe(PCI-e Gen5 × 4)× 1
ディスプレイ:17インチQHD+(2,560×1,600、16:10)タッチ対応IPSパネル、165Hzリフレッシュレート、100% DCI-P3相当、タッチ対応(Microsoft Penプロトコル 2.6対応)、MSI Pen 2対応(オプション)
冷却性能:Vapor Chamber CoolerノートPC内蔵強冷クーラー
I/Oポート:Thunderbolt 4 Type-C×2(1基はUSB PD対応)、USB3.2 Gen2 Type-A、HDMI 2.1、SDカードリーダー(SDXC対応)、オーディオコンボジャック
サイズと重量:382×260×19mm、重量2.49kg
バッテリー:90Whr(駆動時間は検証中)
その他:Webカメラ、Wi-Fi 6E

タッチパネル搭載でハイスペックかつ軽量なSummit E16 Flip A13V

Summit E16 Flip A13Vは、ディスプレイの360度フリップとフィンガー&スタイラスによるタッチ入力に対応するノートPC。16インチ、第13世代Core i7、GeForce RTX 4060 / 4050とハイスペックながら、本体重量は2.1kgと軽く、モバイルでの活用も可能な製品に仕上がっている。

360度フリップ、ペンタッチ、フィンガータッチに対応

本製品のMSIにおける位置付けは「ハイスペックビジネスノートPC」だが、タッチ対応や最新GPU搭載の側面から、多方面のクリエイティブ制作でも十分に利用できる。タッチ入力については、MSIが独自開発したアクティブスタイラス「MSI Pen」が製品に同梱。4,096レベルの筆圧感度を備え、Microsoft Penプロトコル(MPP)2.0に対応しているため、本製品を液晶ペンタブレットとして使って本格的なイラスト制作を行うことも可能だろう。

また、自社工場での開発・製造だからできることとして、内蔵強冷クーラー「Dynamic Cooler Boost」の搭載にも注目したい。このクーラーの採用により、CPUとGPUの性能を最大限に発揮しながら、長時間の安定動作が可能になっている。また、逆に低負荷の状態では、動作音はかなり静かになるそうだ。

主なスペック

OS:Windows 11 Pro / Home
CPU:Intel Core i7-1360P
GPU:GeForce RTX 4060 / 4050 Laptop GPU
メモリ:最大32GB
ストレージ:M.2 NVMe(PCI-e Gen4 × 4)× 1
ディスプレイ:16インチWQXGA(2,560×1,600、16:10)グレアタイプ、165Hzリフレッシュレート、タッチ対応(MSI Pen プロトコル 2.0対応、4,096レベルの筆圧感度)
冷却性能:Dynamic Cooler BoostノートPC内蔵強冷クーラー
I/Oポート:USB3.2 Gen2 Type-C×2(1基は映像出力とUSB PD対応)、USB3.2 Gen2 Type-A、HDMI、microSDカードリーダー(microSDXC対応)、オーディオコンボジャック(Hi-Resオーディオ対応)
サイズと重量:358×258.55×16.85mm、重量2.1kg
バッテリー:最大10時間30分駆動
生体認証機能:顔認証赤外線カメラ、指紋認証リーダー
その他:Webカメラ、Wi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.3

CGWORLD関連情報

●テクニカルディレクター集団BASSDRUMが、MSIのクリエイター向けノートPC「Creator Z16P B12U シリーズ」を活用。Unreal Engine 5を用いたオリジナルアートを制作!

最先端のクリエイティブ制作に欠かせないテクニカルディレクションやプロデュース、チームビルディングを専門に活動するBASSDRUMが、ハイスペックなMSIのノートPCをテスト&レポート。
https://cgworld.jp/special-feature/msicreator-z16p.html

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https://cgworld.jp/special-feature/msi-posse-2208.html

●MSIノートPCを使って木村俊幸氏がオリジナルビジュアルを制作!

コンセプト・マットアーティスト・VFX SV・美術家の木村俊幸氏に、MSIのノートPCを使ってオリジナルアートを制作してもらい、使用感を伺った記事。
https://sculptors.jp/topics/2969