パイプラインTD・リガー・TAのyamahigashi氏は9月25日(水)、GitHubで配布しているMaya用交差判定プラグインの最新バージョン「Maya Intersection Marker v1.1」を公開した。新たにスムーズメッシュ(Smooth Mesh)に対応するほか、Maya 2025用のバイナリも追加している。

Maya Intersection Markerは、メッシュの交差・貫通を自動検出し、その箇所をビューポート上でリアルタイムに可視化するプラグイン。アニメーション制作などワークフロー上での確認の労力を削減するために開発された。MITライセンスで公開されている。

メッシュを選択し、メニューからIntersection Markerを実行するか、コマンドラインやスクリプトエディタでintersectionMarkerコマンドを実行するだけで機能する

yamahigashi氏はMaya Intersection Markerだけでなく、他にもいくつかのツールをGitHubで公開している。

そのひとつ、「Manipurator drawer for Autodesk Maya」は、ビューポートでのアニメーションプレイバック時にマニピュレータ(X:赤、Y:緑、Z:青の3軸で移動・回転・拡大縮小を行う矢印)を表示するためのプラグイン。MITライセンスで公開されている。

Manipurator drawer for Autodesk Maya

もうひとつ、Maya用のUVスナップショットツール「Maya UV Snapshot Plus」は、エッジを種類ごとに強調表示し、視覚的により理解しやすいUVマップの作成を支援するプラグイン。UVマップの切断線を明示する機能や、折りたたみや曲線部分のエッジを強調して識別しやすくする機能、指定した角度以上の2面があるエッジを表示する機能などを備える。こちらもMITライセンスで公開されている。

Maya UV Snapshot Plus

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