アメリカのテック企業Niantic社は、12月14日(土)、同社3Dスキャンアプリ「Scaniverse」でユーザーが作成した3D Gaussian splatsをVRヘッドセットのMeta Quest 3または3S上で閲覧できるWebXRアプリ「Into the Scaniverse」をベータ版としてリリースした。また、Scaniverseのアップデートも行われ、マップのAndroidへの拡張と日本語サポートが実装された。
「Into the Scaniverse」内では地図上にコンテンツが存在する場所がピンで示されており、100ヶ国以上のコミュニティが作成した世界最大の3D Gaussian splatsのコレクションを閲覧できる。日常的なロケーションからランドマーク、作品の共有まで、ユーザーが3Dコンテンツを地図上に位置付けて公開・体験し、交流することができる。
アプリは現在、Meta Quest内のブラウザからhttps://www.intothescaniverse.com/にアクセスすることでWebXRアプリとして利用できるが、ネイティブのMeta Questアプリも近日リリース予定とのこと。利用は完全無料となる。
■The Scaniverse expands on Meta Quest, Android, and iOS(Niantic News、英語)
https://nianticlabs.com/news/the-scaniverse-expands
Scaniverseについて
iOSデバイスまたはAndroidで利用できる、3D Gaussian splatsを利用した3Dスキャンアプリ。撮影デバイス内での処理は1〜2分で完了し、スキャンデータはマップへの投稿、リンク共有、動画生成、モデルデータのエクスポートができる。12月のアップデートで日本語が利用可能となった。
■Scaniverse
https://scaniverse.com/
■Scaniverse - 3D Scanner(App Store プレビュー)
https://apps.apple.com/jp/app/scaniverse-3d-scanner/id1541433223
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