カナダのVFXディレクターRobert Rioux氏は12月31日(火)、MayaのサーフェスをBlenderにエクスポートするためのスクリプトパッケージ「Import-Maya-Shaders」をGitHubで公開した。
「Import-Maya-Shaders」は、MayaのArnold aiStandardSurfaceシェーダをBlenderのプリンシプルBSDFに変換できるオープンソース( GPL-3.0 license)のスクリプトパッケージ。
Mayaからのエクスポートには「MayaExportShaders.py」を使用し、Blenderへのインポートには「import_maya_shader.zip」をアドオンとしてインストールして作業を行う。
シェーダの変換は2プロセスを経る。
まずはジオメトリをFBXファイルとしてエクスポートし、MayaのスクリプトエディタでMayaExportShader.pyを実行してシェーダディスクリプションをエクスポートする。

次にBlenderでは、デフォルトのBlender FBXインポートアドオンでFBXファイルをインポートした後、「Maya shader (json)」を実行して、Mayaからエクスポートしたjsonファイルを選択。

これにより、aiStandardSurfaceシェーダがプリンシパルBSDFに変換される。

なお、本スクリプトは基本的なシェーダツリーの変換のみに対応しており、Maya側でaddMixやランプ(Ramp)、カーブノードなど、ファイル入力以外を使用している場合には正しく変換されないとのこと。
■Import-Maya-Shaders(GitHub)
https://github.com/riouxr/Import-Maya-Shaders/tree/main
CGWORLD関連情報
●無料のMaya用モジュラー式キャラクターリギングツール「Mansur-Rig 2.6」リリース! Maya 2025対応、Wingモジュール更新

イスラエルのリギングアーティスト兼開発者のAsaf Ben Zur氏が、Mayaのキャラクターリグ構築用モジュラー式ツールセット「Mansur-Rig 2.6」をリリース。新バージョンではWingモジュールの更新によるコウモリの翼のサポート、既成リグライブラリへのハヤブサの追加、Maya 2025のサポート、PyMELモジュールへの依存解消などが実装されている。
https://cgworld.jp/flashnews/202501-Mansur-Rig26-Maya.html
●OLMのツール無償公開プロジェクト「OLM OpenTools」よりプラグイン5種がリリース! Maya・Arnold・After Effectsで利用可能なアニメーション制作用プラグイン

株式会社オー・エル・エム・デジタル(OLM Digital)の研究開発部門が、同部門が開発したツールの無償公開プロジェクト「OLM OpenTools」に5種のプラグインを追加・公開。これらのツールはApache License Version 2.0(商用利用無料)で提供される。
https://cgworld.jp/flashnews/202412-OLMOpenTools.html
●Maya用マッスル&スキン・フェイシャルシミュレーションツール「AdonisFX 1.4」リリース! 脂肪組織シミュレーション用デフォーマ、筋肉接着用ノードの新搭載など

イギリスInbibo社がMaya用のマッスル&スキン・フェイシャルシミュレーションツール「AdonisFX 1.4」をリリース。脂肪組織シミュレーション用デフォーマ「AdnFat」や筋肉接着用ノード「AdnGlue」、筋肉同士のコンストレイント機能などを新たに実装する。対応するMayaは2022〜2024。
https://cgworld.jp/flashnews/202412-AdonisFX14-Maya.html
●Maya用UVパッキングツール「UVPackmaster 3 for Maya」リリース! Blender版と同様の便利な機能群を搭載

glukozがMaya用のUVパッキングツール「UVPackmaster 3 for Maya」をリリース。同社開発の人気ツール「UVPackmaster 3 for Blender」と同様の機能群を備え、高速なUVパッキングをはじめとするUV編集ワークフローを提供する。無償アップデート付き永久ライセンスのシングルユーザーライセンスは44ドル(約6,750円)、GumroadおよびFlippedNormalsで販売されている。
https://cgworld.jp/flashnews/202412-UVPack-Maya.html