スペインITOOSOFT社は1月15日(水)、3ds Max用の環境制作ツールキット「ForestPack 9.1」をリリースした。バージョン9で新搭載されたクライミング植物制作プラグイン「ForestIvy」が強化され、ツタのコントロール性の向上やV-Ray 7Vantageのレンダリングサポートなどの新機能が実装されている。

Growthパスのインポート&エクスポート

  • ▲ツタの成長ガイドのパス(赤色)
  • ▲ツタの生成結果

ツタの成長ガイドパスを3ds Maxの標準スプラインとしてインポート・エクスポートできるようになった。

サーフェスなしでもツタを生成可能に

従来、ベーススプラインを使用する場合にはツタが成長するサーフェスが必要だったが、アップデートにより、インポートされたパスに対してツタの成長を導くことが可能になった。

V-Ray 7およびVantageでのレンダリングサポート

▲Vantageでのリアルタイムレンダリング

GPUエンジンを含むV-Ray 7とVantageをサポート。ForestIvyで生成した植生を高速かつ高品質なプレビューで表示でき、高品質な最終イメージを得ることができるようになった。

ツタの地面との衝突検出

「Check Ground Hit」をトグルすることにより、ツタが地面に達したときに成長を止めることができるようになった。

ディスプレイスメントされた壁にツタが適応

  • ▲従来はディスプレイスメントされた壁にツタが埋もれてしまっていた
  • ▲アップデートによりツタの位置がディスプレイスメントの外側に補正される

ディスプレイスメントテクスチャを適用したジオメトリに対してツタの一部が埋もれてしまう不具合対応として新しいオフセット設定を用意。ツタの位置を外側に補正できるようになった。

■Forest Ivy Updates: New Features & Improvements for Better Climbing Plants in 3ds Max!(公式ニュース、英語)
https://www.itoosoft.com/blog/forest-ivy-updates-new-features-improvements-for-better-climbing-plants-in-3ds-max

■Overview of ForestIvy(Reference & Documentation、英語)
https://docs.itoosoft.com/forestpack/forest-ivy/forest-ivy-overview

ライセンスはLITE(無料)とPRO(有料)の2種類

PRO版は240ユーロ(約38,000円)で永久ライセンス、1年間のメンテナンスプランが含まれる。LITE版は一部機能の制限があるほか、ForestIvyと包括ライブラリ(430以上のモデルとプリセット)の利用ができない。

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