アルゼンチンのCGアーティスト/アニメーターのHernán A. Rodenstein氏(Spline Dynamics)は1月28日(火)、アニメーションテクスチャのタイミング管理を効率化できる無料の3ds Max用スクリプト「IFL Playback Manager v1.0」を公開した。対応するバージョンは3ds Max 2015以降。

「IFL Playback Manager v1.0」は3ds MaxのIFL (Image File List)ファイルをもつテクスチャを自動でリストアップし、再生パラメータを直接制御できる。これにより、アニメーションの同期や再生速度の変更、各テクスチャの開始フレームの微調整が簡便になる。本スクリプトの主要機能は以下の通り。

・シーン内の全アニメーションテクスチャ、または選択したオブジェクトのテクスチャのみを一覧表示

▲シーン内の全アニメーションテクスチャの一覧表示
▲選択したオブジェクトのアニメーションテクスチャのみ表示

・各テクスチャのサムネイルプレビューとIFLファイル名を表示

・主要な再生パラメータの表示・変更(開始時間、再生レート、終了条件)

・マテリアルエディタをすばやく開き、選択したテクスチャにリンクしたマテリアルだけを新しいタブで表示

▲マテリアルエディタに選択したテクスチャだけを素早く表示

・3ds Max標準ビットマップとV-Rayビットマップテクスチャの両方をサポート

■IFL Playback Manager – New 3ds Max script released!(Spline Dynamics NEWS、英語)
https://www.splinedynamics.com/news/ifl-playback-manager-new-3ds-max-script-released/

■IFL Playback Manager v1.0
https://www.splinedynamics.com/free-3dsmax-scripts/

Spline Dynamicsの他の3ds Maxプラグイン・スクリプト

Spline Dynamicsではスプライン関連をはじめとする多数の3ds Max用のプラグインを開発・販売している。

スプラインのクリーンアップと最適化を素早く行う「Spline Cleaner」(14ドル)
スプラインのアニメーションツール「TurboSplines」(18ドル)
バッチレンダリングツール「Overnight Batch Render」(16ドル)
スプラインを均等分割する「Spline Refiner」(15ドル)

また、無料のスクリプトは「IFL Playback Manager v1.0」以外にも公開されており、こちらのページにまとめて掲載されている。

▲オブジェクトを整列させる「Align Multiple Objects v1.12」
▲すばやくカメラアレイを構築できる「Camera Array v1.03」

CGWORLD関連情報

●3ds Max用VFXプラグイン「FumeFX 6.5.4 for 3ds Max」リリース! NodeWorksの拡張、tyFlowなどとの連携・統合強化

Sitni Satiが3ds Max用の定番パーティクル&マルチフィジックスシミュレーションプラグインプラグイン「FumeFX」の最新バージョン「FumeFX 6.5.4 for 3ds Max」をリリース。
https://cgworld.jp/flashnews/202502-FumeFX654-3dsMax.html

●Max上でパラメトリックパターンを作成できる「Pattern Engine 1.0 for 3ds Max」リリース! 3Dタイルやウォールアートなど多様なジオメトリパターンを生成可能

Pivot studioが、3ds Max上でパラメトリックパターンを作成できるスクリプトツールPattern Engine 1.0 for 3ds Max」をGumroadでリリース。対応バージョンは3ds Max 2018〜2025、価格はIndieライセンス(個人・フリーランス)が50ドル(約7,800円)、Studioライセンスが150ドル(約23,400円)。
https://cgworld.jp/flashnews/202501-PatternEngine-Max.html

●オートデスク、「3ds Max USD Plugin」をオープンソース化! ビューポートに直接USDステージをロードしてインタラクティブな編集が可能に

オートデスク3ds MaxでOpenUSDファイルをサポートするプラグイン「3ds Max USD Plugin」をオープンソース化し、GitHubに公開。本プラグインの使用により、OpenUSDファイルのインポート・エクスポートだけでなく、ビューポートに直接USDステージをロードし、インタラクティブな編集が行えるようになる。対応バージョンは3ds Max 2022〜2025。
https://cgworld.jp/flashnews/202412-3dsMax-USD.html