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初の元請け作品となるTVアニメ『宝石の国』を見事に大ヒットさせたオレンジ。同社の掲げる「妥協のないクオリティ」を、TVシリーズで堂々と見せつけた。今や、その評価の高まりは業界内外問わず、とどまるところを知らない。そこでオレンジのスタッフによる座談会を開催し、これからのオレンジを率いていく若手リーダーたちにお集まりいただいた。人気作の裏話から、オススメのストレス発散方法まで!? オレンジを支える若手クリエイターたちが生々しくも本音で語る、2時間半の様子をお届けしよう。
>>>>現在、オレンジは新規ビッグタイトル複数企画・制作中!
TEXT__野澤 慧 / Kei Nozawa
EDIT_斉藤美絵 / Mie Saito(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota
今ふりかえる、入社の思い出
大川瑛二氏(以下、大川):僕は『蒼穹のファフナー』とかのメカがカッコ良くて、メカのモデリングがやりたくてオレンジに入社しました。......後は『ごちうさ(ご注文はうさぎですか?)』やりたくて。
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大川瑛二(CGモデラー・モデリングチームリーダー)
以前はゲームの制作に携わっていたが、アニメのメカモデリングに魅力を感じ、アニメ業界を志す。『蒼穹のファフナー』シリーズや『コードギアス』シリーズのようなメカに憧れ、2016年にオレンジに入社。しかし、実のところは『ご注文はうさぎですか?』に携わるのが夢。入社からはまだ浅いものの、実力を買われモデリングチームのリーダーに任命されている。代表作は『宝石の国』(2017)、映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(2017)など
織笠晃彦氏(以下、織笠):メカと『ごちうさ』のギャップ(笑)。言えば『ごちうさ』もやれたのに。
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織笠晃彦(CGディレクター)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009)の公開を受けてオレンジの存在を意識するように。「アニメーションから仕上げまで責任をもって仕上げていく姿勢」に共感し、当時所属していた会社を辞めて2013年に入社。オレンジが大切にする「画づくりへのこだわり」を胸に、作品制作へと情熱を燃やす。また、キャリアを活かし、入社直後からCGチームのまとめ役としても、その手腕を発揮している。代表作は『宝石の国』(2017)、『アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd』(2016)など
大川:!? 言えば良かった......。
小島可奈氏(以下、小島):私は役者を目指していたのですが、自分の中での区切りを機に、他の仕事をと思って20代後半で専門学校に入りました。声優さんが好きなので、声優さんに関われる仕事を探していたんです。
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小島可奈(CGモデラー・モデリングチームリーダー)
アニメが好きだったことから役者の世界へ飛び込む。自分の中での区切りを機に別の道を模索した結果、アニメや声優に関わる仕事を求め、専門学校の門をくぐる。制作会社に詳しくなかったため「受かったところへ行こう!」と考えていたところ、オレンジの入社試験に合格。2013年入社する。異色の経歴ながらも、現在はモデリングチームのリーダーを任されるほどの信頼を得ている。代表作は『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』(2018)、『宝石の国』(2017)映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(2017)、『スターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズ』(2016)、『コードギアス亡国のアキト 第3章~最終章』(2015-2016)など
安田晃士氏(以下、安田):僕は新卒で入りましたが、入社理由は「早く内定をくれたから」ですね(笑)。CGWORLDにオレンジという会社が載っていて、面接に行ったらそのまま「次から来て」となりました。
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安田晃士(CGディレクター)
専門学校でCG技術を学んだ後、就職活動を機にCGWORLDでオレンジの存在を知り、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズなどの有名タイトルを手がけていることに惹かれて応募を決意。2012年に新卒で入社する。入社にいたった決め手は「内定が最も早く出たこと」。クールな発言やポーカーフェイスとは裏腹に、スタッフのことを深く理解し、チームを率いている。代表作は『宝石の国』(2017)、OVA『Under the Dog』(2014)、『攻殻機動隊ARISE』シリーズ(2013-2014)など
池谷茉衣子氏(以下、池谷):私も面接は社長の井野元(英二)さんとの1回だけでしたね。今は制作管理の半澤(優樹)さんも面接を担当しています。
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池谷茉衣子(CGディレクター)
実写映画のCG技術に興味を抱き、専門学校へ入学。友人の影響を受け、アニメの魅力に引き込まれる。CG部門からアニメに関われる会社を探し「ここなら皆が観てくれる作品に携われる!」と2012年に入社。そこから数多くの作品に携わり、オレンジの制作を支えている。入社2年目からチーフに選ばれるなど「チームを率いていく力」も高く評価されている。代表作は映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(2017)、『コードギアス亡国のアキト 第3章~最終章』(2015-2016)など
安田:ポートフォリオと志望理由だけで良い人は呼ばれている印象でしたよね。
池谷:私は近くの駐車場で――。
織笠:駐車場で面接!?
池谷:駐車場で志望理由を復唱していたんですよ
織笠:何だびっくりした(笑)。
池谷:緊張していてめっちゃ練習したのに、面接で聞かれなかったんですけどね(笑)。しかも行ったら建物の入り口がロックされていて、社長に「ドアが開かないんですけど!」と電話した思い出が(笑)。当時のオフィスは武蔵野台にあり、スタッフも10人ちょっとでした。
清宮:自分の面接のときは、ドアは開いていたけどポートフォリオは見られませんでした。「こんなんじゃわからないからさ、1月に引っ越すから来て」と言われて。
安田:昔は「入れてから見る」みたいな感じでしたね。
池谷:会社を大きくするタイミングというのもあって「どんどん来て!」という勢いでした。
清宮:自分たちが大量募集の一陣目ですね。でも、当時のオレンジはホームページも今みたいにちゃんとしていなくて......。素人はお断りという印象がありました。
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清宮慎吾(CGディレクター)
前職はアニメ業界と関係なかったが、アニメ業界への憧れから一念発起。前職と平行して専門学校に通い、イチからCG制作を学ぶ。当時、オレンジのWebサイトに書かれていた「実力さえあれば!」の文字に躊躇していたが、専門学校に求人が出たことをきっかけに応募し、2012年に入社する。未経験からの挑戦であったが、現在はディレクターとして活躍。高い技術でチームをまとめあげている。代表作は『宝石の国』(2017)、『ブラック・ブレット』(2014)など
池谷:当時の自社サイトはフリーのレンタルサーバーで、会社の写真もなく、オレンジ一色の背景に作品のリンクだけが貼られていて怖かったですね(苦笑)。面接でも脅されました!(笑)
一同:(笑)。
池谷:「アニメ業界は大変だよ」と言われたんです。でもオレンジは有名な作品を多く担当していて、ここだったらいろいろな人が観てくれる作品に携われるなと思って「オールオッケーです」と答えました。業界的にも過酷な世界だというのはすでに覚悟していたので、私にとっては問題ありませんでした。
織笠:僕は最後まで画づくりに責任をもってやりたいと思っていたので、画づくりへのこだわり――最初から最後まで、エフェクトを乗せるところまで一貫してやっているところに共感しました。今、それが実現できているので入ってよかったと思います。
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オレンジ若手スタッフの本音に迫る
「皆さんの思い入れのある作品は?」
皆さんの思い入れのある作品は?
安田:池谷さんにとって1番思い入れの強い作品は何ですか?
池谷:2014年の作品ですね。
織笠:え? 2014年だけでもいろいろありますよ!
池谷:クイズかなって(笑)。答えを言うと、『ジョバンニの島』ですね。主な作業自体は2013年でしたが、初チーフで、社長とふたりで頑張ってまとめたんですよ!でもこの経験で作品を通して私の世界が広がったと思います。
安田:カットというより作品全体ですか?
池谷:カットに関してもそうだし、新人が入って教えて、指示して、管理して、先方とやりとりして......全部やっていましたね。世界観も独特で、CGを馴染ませるのにとても苦労しました。
▲池谷氏のイチオシ:ファンタジア国際映画祭で今敏賞・観客賞を受賞した『ジョバンニの島』(2014)。初めて単独のリーダーとして立ち、内部チームはもちろん、外部スタッフとのやり取りまで担当し、池谷氏の世界を広げた一作。美術監督はサンティアゴ・モンティエル氏で、作品全体のタッチも独特だ。広角気味のパースで直線的な線もない。そんな個性的な世界観に合わせるようにCGも制作された。この予告映像では冒頭のシーンがCGのカット。本編はもちろん、予告映像だけでも同作でのCGの在り方の難しさがわかる
清宮:自分は、オレンジに入って最初に担当した『坂道のアポロン』(2012)かな。よくあるクルマのカットだけど、初めてまともに任されたカットでした。CGディレクターの越田祐史さんや井野元さんに何度も見てもらって、2週間くらい試行錯誤したんですよ。オンエアを観たときは嬉しかったなぁ。
安田:社長がクルマ好きなので、クルマに関してはチェックが一段と厳しいですね。
清宮:後は『宝石の国』でしょうか。フォスの顔の影の付け方とか、雰囲気が出せたな、と。
安田:CGが一番苦手なところですよね。いっそのこと、1枚1枚描いた方が楽なくらい
清宮:それから、氷山が出てくるカットで厄介だったのが冷気のシミュレーションです。冷気は煙より重いから、流氷に沿って降りるようにしたかったので、試行錯誤しました。
織笠:映像ではちゃんと冷気が降りていますね! こうした表現の裁量権は、スタッフそれぞれに結構与えられていますよね。
▲清宮氏のイチオシ:『宝石の国』第7話。フォスフォフィライト(フォス)を中心にカメラが180度回転した後に氷山が登場する。このカットでは、キャラクターのカメラワークは3D、背景は横長のものを発注した2D画、そして氷山はカメラマップと、それぞれ使い分けている。氷山から出ている冷気はシミュレーションで作成しているが、空気より重い冷気ならではの動きの表現にはかなりの時間が要された。ただし、他のカットと同時並行で進めていたため期限との戦いとなったと言う。フォスの心情にも大きな変化を与える冬の印象的な季節の1シーンを細かく描きあげた
安田:僕が印象深いのは『宝石の国』8話です。松本憲生さんの作画からプリビズをつくって、それをCGで起こしたカットがありまして。再現するのも大変だったけど、なかなかできない経験で、担当できて良かったですね。
織笠:松本憲生さんの作画に合わせてみてどうでした?
安田:CGだと表現の仕方がちがうので、完璧に合わせるのは難しかったですね。単純にCGに起こすだけだと雰囲気がちがうものになってしまいますから。
▲安田氏のイチオシ:『宝石の国』第1話カット12。物語冒頭の大切なつかみのシーンという大役を任された。美しい宝石たちの中でもモルガナイトのふわふわとした長髪は際立って特徴的で制作にも力が入ったという。風を受けて柔らかくながれる自然な動きが意識されている。美しい宝石の質感でありながら「生」を感じさせる動きであり、まさに「生きる宝石」という不思議な存在を、見事に成立させてみせた
大川:僕も『宝石の国』のアニメーションは記憶に強く残っています。僕はモデラーですが、アニメーション作業を通じて、表情をつけるときに両目を同時に動かすようにターゲットをつくった方が良いと体感しました。片目ずつ動かすと面倒だと身に沁みましたね(苦笑)。
清宮:『宝石の国』の7話以降は、大川さんは完全にセカンダリ要員に入ってもらいました(笑)。
大川:レイヤーの分け方とか、実際に『宝石の国』の作業で触ってよくわかりました。モデリングやリグに活かしたいですね。
▲大川氏のイチオシ:『宝石の国』第7話、アンタークチサイトのアップ。大川氏がフェイシャルアニメーションを担当した。危機に瀕するフォスに対するアンタークチサイトの感情を表した大切なカット。基本的にモデラーとして作業を行う大川氏だが、このようにモーフを組み、表情をつけることもある。オレンジでは役職の垣根を超えた作業をあえて行い、例えばモデラーがアニメーターの作業をすることで、その経験をセットアップへと活かすことができる。『宝石の国』では、大川氏も本格的なアニメーション作業まで行なった
小島:私も『宝石の国』には思い入れがあって。モデリングを担当した「ミニしろ」のカットは、アニメーションの差し替えとかも私がやっています。表情付けもやらせてもらえて楽しかったです。もっとやりたかった!
織笠:『宝石の国』の制作期間中も他のプロジェクトが動いていたので、池谷さんはそこを支えてくれましたよね。
池谷:はい。あ、でも『宝石の国』の年賀状をやりましたよ! レイアウトも全部自分で決めて、初めてレンダリングもやりました。Twitterで反響をいただいて嬉しかったですね。これが、私の中で一番の『宝石の国』です!!
小島:私は『スターフォックス』も思い入れがあります。それまでボーン入れをやったことがなくて、すごく悩みました。当時は井野元さんからの高い要望も辛くて......。ただ、勉強にもなって、今ではやって良かったと思います。
池谷:井野元さんと直接やり取りすると思い入れが強くなりますね。要求レベルも高くて、守りたいクオリティのボーダーを超えなくちゃいけないから、人材は育ちますね。
織笠:勉強になりますよね。
▲小島氏のイチオシ:Wii U専用ゲームソフト『スターフォックス ゼロ』(2016)のショートアニメ『スターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズ』。小島氏がこれまで手がけてきた作品の中で、最も楽しみながら制作できた作品だと言う。セットアップ経験の少なかった当時の小島氏にとって、フェイシャルのボーン(3ds Max)をイチから組み上げるのは初めての経験となった。社内的にもまだノウハウがなく、Mayaのボーンの構造を参考に試行錯誤を重ねて形にした。また、設定にはなかった「グレートフォックス」の模様も小島氏が考案している
池谷:視聴者さんや他の会社さんに認めてもらえるのは、井野元さんの求めるクオリティのボーダーのおかげだと思います。
織笠:オレンジは分業がないのも特徴ですね。レイアウトを起こすところから仕上げまでの全工程をひとりでやります。効率的にはデメリットもあるけど、モチベーションにもクオリティにも影響します。ただ、ツライことも(苦笑)。
池谷:最初の頃はモデラーとアニメーターも分かれていませんでしたね。
安田:今は分けられるようになりましたね。小島さんも大川さんも、モデラーだけどアニメーション作業もしていましたし。
池谷:今も分かれてはいますけど、でも、その壁は低い感じですかね。それが逆に良いんじゃないかな。
織笠:僕は『宝石の国』10話の「62秒の長尺カット」が思い出深いです。キャラクターに感情移入できるように工夫しながら、動きも全て手で付けました。
安田:作画ではほとんどやらないようなカットでしたね。
織笠:オレンジに入ってから一番大変なカットだったので、何度も試行錯誤しながら作っていました。
清宮:そういうときは僕らもそっと見守りますよね。
織笠:そっとしておいてくれるのが一番集中できるのかも。その代わり、廊下とかで会うと気を緩めて笑い話なんかしてくれるのでありがたいです。
▲織笠氏のイチオシ:『宝石の国』第10話の長尺カットアニマティクス
ダイヤモンドと月人が繰り広げる戦闘を、1カット62秒の長尺にわたって表現した。髪の毛以外のほぼ全てを織笠氏がひとりで担当し、約1,400フレームにおよぶアクションシーンは3ds Max上で手付けし、視聴者を飽きさせることなく、キャラクターに感情移入できるようにと工夫している。途中でカットが切り替わらないためか、キャラクターと一体化するような感覚さえ覚える迫真のカットだ。オレンジ入社後、織笠氏にとって最も大変と言えるカットとなった
完成カットは下記twitterリンクから確認をしてもらいたい。
https://twitter.com/cg_orange_inc/status/941266298574553094
https://twitter.com/cg_orange_inc/status/941266388848488449
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オレンジ若手スタッフの本音に迫る
「皆さんの息抜きの方法を教えてください!」
皆さんの息抜きの方法を教えてください!
池谷:私はネットサーフィンしてます。後は、マンガとかソシャゲとか。
小島:私は声優イベントに行ったり、夜道で歌ったり。あ、誰もいないときに「小声で」ですよ?
織笠:さすが役者経験者!
大川:僕はアキバへ買い物に行きますね。外に出ることでリフレッシュします。
安田:僕は電子書籍でマンガを買います。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズにハマったときは買いすぎて後悔しましたけど(笑)。
清宮:織笠さんのプライベートは想像つかないな。
織笠:自分でやった作品の感想や評判をネットで見ていますね。それを見て「よし、やるぞ!」と自分を奮い立たせます。
清宮:個人的には仕事で嫌なことがあったときに他のことをやっても楽しめないんです。なので仕事で嫌なことがあったら、仕事で良いことがないと。
織笠:すごくわかる!
清宮:だから「次はもっと良いものをつくろう」ってモチベーションにしています。
池谷:何だかんだ言って、仕事は楽しいですからね。
小島:うん、うん、うん!
池谷: それに今会社としても環境を整えているところです。
安田: 19時を過ぎたら大体みんな帰りはじめますね。
池谷: ちゃんと自分のプライベートな時間を確保できています。仕事終わりに映画のレイトショーも観に行けるんですよ!
織笠:労働環境も良くなってきていますね。
若手ディレクター達が引っ張っていく、オレンジのこれから
池谷: 管理職の肩書が付いてモチベーションは上がりましたか?
大川: 今まではただ作業している感じだったけど、いろいろなことが見えてきました。やっぱり、続けることが一番身になりますね。
池谷:
社会人って入社して2、3年で転職を考える人が多いと思います。オレンジだと3、4年を超えると定着していきますが、うちは新卒が多いこともあって「外の会社を知りたい」とか、「他の業種を知りたい」といって転職される方も少なくないです。
でも、アニメの仕事が一番楽しいと思います。「頑張ってこっち(管理職側)においでよ!」って下の子達を引っ張っていけたらと思ってます。
清宮さん、安田さんはディレクターになってどうですか?
安田: チーフのときと差はないかなと思うけど、打ち合わせとかが多くなりました。
池谷: 監督、美術・作画のスタッフとも直接関わるようになりましたね。
安田: 他部署の方々とのやり取りが増えてきましたよね。
清宮: カットを直接イチからつくることから少し離れるので、そこだけは少し残念ですけど、人のカットを見ていろいろお願いするのもやりがいがあって楽しいですね。
池谷: 織笠さんはどうです?
織笠: カットを振るときは偏らないようにしています。オレンジに入る人は、感情芝居やアクションがしたくて入ってくるので、それらを少し混ぜつつ、他のカットも勉強してもらっています。
安田: モデラーチームはどうですか?
小島: やったことのある作品と何をやったか、何をやりたいかなど、細かくアンケートをとりました。
大川: それを極力叶えるようにしています。
織笠: 素晴らしいですね!
安田: 僕もやりたいものを振るようにしているけど、やりたいことと得意なことがちがう人もいるので、できる要素を見つけてあげて「こういうものはできるんだ!」と自信をつけてもらうようにしています。
大川: 自信をつけることは大事ですね。
織笠: でも、やっぱり最終的にはアニメが好きな人が残っている感じもしますね。それに、アニメは放送されたら反響がわかりやすいのでモチベーション維持にもつながります。
池谷: 友だちから映画やアニメで私の名前を見つけたと連絡くれる人がいて、嬉しいです。それに会社にファンレターやお菓子が届きました!
安田: お煎餅の表面に『宝石の国』のキャラクターをプリントしたものとか。
池谷: そういうファンの方からの応援もスタッフのモチベーションにつながっているのだと思います。
清宮: ファンレターも全部ラミネートしてみんなが見られるところに置いてありますよね。
▲作品のファンからオレンジへ届いたプレゼント。右はファンが描いた『宝石の国』のキャラクターがプリントされたお煎餅。左は『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』シリーズの印象的なシーンに登場するラベンダー畑にちなんで、ラベンダーの花束。ほかにもファンレターやイラスト、中には海外のファンから英語のメールも。ファンたちの作品愛の大きさに驚くと共に、こうしたファンからの応援が、スタッフ全員のモチベーションアップにつながっている
織笠: 今もオレンジではかなり新しい表現の作品が動いています。いろいろな技術を導入して検証もしています。毎回挑戦しないといけないのは大変だけど、新しいものに触れられて面白いですね!
池谷: これから入ろうという人たちも「この会社でこれを実現させたい」という気持ちで入ってもらえると、こちらも嬉しいです。そういう人は、オレンジにない新しい表現ができるスタッフになるんじゃないかな。
安田: 映画とかをたくさん観ておいて、自分の引き出しを増やしておくと役に立ちます。もちろん技術はあった方が良いですけど、技術は教えてもらって身につくところもあるので、引き出しが多いことの方が、のちのち有利になるとつと思います。
小島: 私は、自分の知っているやり方だけなく、「こういうやり方もあるよ」と、模索してみんなで協力できる人が来てくれると嬉しいですね。
大川: 一緒に働くスタッフには、何かふさぎ込むようなことがあったときは、気軽に相談してほしいです。僕も相談に乗りたいですし、そうやってみんなで成長できるような環境をこれからも培っていきたいですね。
清宮: 自分もそうだったけど、やりがいは働いているうちに自ずと出てくると思います。CGを勉強したら会社に飛び込んできてもらって、面白さを一緒に味わいたいですね。
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