制作現場や研究機関で活躍中の講師を迎え、CG・映像を超えたメディアとの融合について、これからのビジュアルコンピューティング(VC)の発展の方向性、新奇性を探求するセミナーが開催される。同セミナーは、日本最高レベルのCG研究者たちが集う研究会である画像電子学会のビジュアルコンピューティング研究委員会が主催する秋期セミナー。 今回は、さらに社会の第一線で活躍している講師陣が参画することで、産業界のニーズと研究のシーズを結びつけたいという趣旨から、CG-ARTSと共催にて実施される。先端技術の紹介からエンターテインメントでの活用、AI(人工知能)の未来まで、様々な角度で解説、セッションが行われる。
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■プログラム

13:30~14:30「HoloLensが実現するMRの世界-」
2017年1月に株式会社ホロラボを設立し、Windows Mixed Realityに日本でいち早く取り組み、全国各地でMeetupを開催するなど最新コンピューティングの調査・研究・開発・啓蒙活動と精力的に活動している中村氏が、HoloLenseのデモを交えながら、その概要や開発方法、そしてこれからのコンピュータの在り方について語る。
14:40~15:40「高速画像処理が切り拓く知能システムの未来と産業応用」
毎秒1,000フレーム以上で画像を処理することにより、人をはるかに超える性能で動作する機械を生み出すことができる高速画像処理。実際にそうした数々のシステムを世に送り出してきた東京大学の石川教授が、常識をくつがえす高速画像処理が産業分野で切り拓く「知能システムの未来」について語る。
15:50~16:50「テクノロジー×アート / 本質探しの連続」
グラミーショーでのレディ・ガガのコラボレーションやAyabambiとのコラボレーションによるフェイスマッピングなど世界的な話題作をつくってきた浅井氏が、どんな発想からイノベーティブなアイデアを思いつくのか? 妥協のないテクノロジーの追求と、表現の本質探しの中で「深く」、「強い」作品をどうやって生み出していくのか? コラボレーションするアーティストの可能性をどうやって引き出していくのか? そのクリエイティブのヒントやプロセスを解説していく。
17:00~18:15「AI(人工知能)で自律する物語とは」
日本独自のアニメという手法を取り入れながら、3DCGアニメの新たな方向性を見出した『BLAME!』。世界観と演出、クオリティの高さが話題のこの作品をAI(人工知能)と物語の視点で探る。ゲームAI開発者として著名な三宅陽一郎氏と、『BLAME!』の瀬下寛之監督が、物語とAIが共創するコンテンツの未来について語る。

■日程・会場・申込みなど

主催:画像電子学会
画像電子学会ビジュアルコンピューティング研究委員会
CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)
日時:2017年11月15日(水)13:15~18:15
会場:早稲田大学
グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター(40号館)、プレゼンテーションルーム 受講料(税込):
一般 10,000円、会員(主催団体会員)8,000円、CG-ARTS認定教育校 8,000円、CG-ARTS委員 8,000円、学生・シニア会員 3,000円、CG-ARTS認定教育校学生 3,000円