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第9回:InDesignで画像配置を手際よく

第9回:InDesignで画像配置を手際よく

InDesignの初歩的な操作法を教えていて毎年よくある、生徒から発せられるヘルプのひとつに『画像を配置する際、用意したドキュメントサイズに比べて遙かに巨大な画像が現れて、どうして良いかわからない...』というのがあります。このような場合は慌てず、InDesignウィンドウの左上にある「ズームレベル」を操作して全体を見渡すようにすれば問題ないのですが、慣れていてもディスプレイの拡大・縮小を繰り返すのは正直いってかなり面倒です。位置を少しずつずらしながらドラッグでちまちまと縮小していく人もかなり見かけます。Illustratorで慣れた直感的なやり方なのだと思いますが、そのせいで別の重大なミスを誘発しているケースも多いように感じます。もっとスマートに、InDesignならではの機能を使って解決していきましょう。

SUPERVISOR&TEXT_斎藤直樹 / Naoki Saito(コンセント
EDIT_尾形美幸 / Miyuki Ogata(CGWORLD)
取材協力_東洋美術学校

Point1:画像配置はドラッグで

ここではA4ヨコ(297x210mm)に設定したドキュメントに、1,920x1,280pxの画像を配置します。画像はあえて低めに解像度=72ppiとしました。

▲[ファイル]→[配置...]から画像を選びます。カーソルの形が変わり、読み込まれた画像が小さく表示されています。これは「画像をつかんだ状態」を表しています


▲前述の操作の後、ドキュメントエリアのしかるべき場所をクリックします。この場合、配置される画像は拡大・縮小率=一律100%となりますので、1,920x1,280px / 72ppi であれば実サイズは約677x451mmです。ディスプレイからあふれてしまうのも当然です


▲ズームレベルを12.5%にして、ようやく画像全体のハンドル(画像周囲に表示される8カ所の白い四角)が見えるようになりました。中央の小さな白い四角がA4サイズに設定したドキュメントエリアです。これでは作業効率があまり良くありません


さて、ここからが本題です。いったん画像をつかんだ状態に戻って、ドキュメントエリアのなにもないところで「ドラッグ」してみましょう。

▲矩形エリアが現れ、右下には「X : xx% Y : yy%」と画像の拡大・縮小率が表示されています。XとYは同じ数値(縦横比が固定された状態)となっているはずです。ドラッグは通常[Shift]キーを押すと縦横比が固定されますが、この操作の場合は[Shift]キーを押すと縦横比の固定が外れ、右下に表示される数字も画像フレームのサイズになるので注意しましょう


▲マウスを離せばその拡大・縮小率に合わせて画像が配置されます。画像フレームはその画像ぴったりのサイズで生成されます。また[Shift]キーを押した場合には、指定サイズの画像フレームが作成され、画像の縦横比率を維持しながらトリミングなしの最大サイズに拡大・縮小されます(後述する「内容を縦横比率に応じて合わせる」と同様になります)


普段「画素数」を気にしていても「解像度」はデフォルトのまま...という人は多いようです。画像の実サイズは「画素数」と「解像度」の兼ね合いで決まります。両者の関係は基本中の基本ですので、いまいち実感できていないと思う人はしっかりと押さえておきましょう。配置する画像をひとつのフォルダにまとめて、同じ解像度に整えておく...という下準備が大切な理由は、配置する画像の実サイズを把握しておくということでもあります。予想外に大きな画像が現れて慌てることもなくなります。

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Point2:画像フレームを先に配置してみる

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