ボーンデジタルの書籍から毎月オススメの1冊をご紹介します。今月は、ハリウッド大作でVFXスーパーバイザーを務めたヴィクター・ペレスがカラーマネジメントの一貫したワークフローを徹底解説した書籍です!
今月の一冊

『ACESのワークフローが理解できるカラーマネジメントガイド』
発売日:発売中
定価: 5,500円(本体5,000円+税10%)
総ページ数:240ページ
著者:ヴィクター・ペレス
推薦者からひと言!
デジタルで“色”を扱う全アーティストへ。
VFXカラーマネジメントの枠を超え、現実世界における色、デジタル空間における色、カメラのセンサーのしくみ、画像圧縮など、デジタルで色を扱うにあたって必要な知識が詰め込まれている一冊です!

-ILM Senior Generalist 今川真史-
POINT 01 重要だけどわかりづらいことを図解で説明!
カラーマネジメントをなんとなくですませていませんか? ACESやカラーマネジメントのことがわからなくても大丈夫! 素材のつくり方・撮影の仕方など、CGやVFXの制作で役立つACESのワークフローを基礎の基礎から説明しているので、どんな人でも理解して実践することが可能です。NukeとDaVinci Resolveを例に出していますが、それ以外のソフトを使いこなした方ならきっと応用できます。


POINT 02 よく聞く「ガンマ補正」ってどういうこと?
モニタを変えて表示すると色が全然ちがう! こういったことはありませんか? その原因のひとつは、もしかしたらガンマ補正をしていないからかもしれません。この本を読めば大丈夫! カラーマネジメントで大事な「ガンマ補正」や「色空間」などといった基礎知識を実例を出して説明しています。

POINT 03 別のソフトにもっていったら色が全然ちがう!
画像編集ソフトで色補正した画像を別のソフトで開いたら、元の色と全然ちがう! それはもしかしたら固有の色空間の問題かもしれません。同じ画像でも色空間を変えるだけで色や雰囲気も変わってしまうことを理解しましょう。

ボーンデジタル書籍 売れ筋ランキング
(集計期間:2024年12月1日~12月31日)

1位
『金子英俊 アニメーション背景美術画集』新刊
¥6,050
金子英俊
www.borndigital.co.jp/book/9784862466167

2位
『ロレンツォのドローイングチュートリアル vol.6』新刊
¥2,970
ロレンツォ・エザリントン
shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001205

3位
『ACESワークフローが理解できるカラーマネジメントガイド』新刊
¥5,500
ヴィクター・ペレス
shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001206
- 4位
『DRAW PEOPLE EVERY DAY』新刊
¥3,850 ケイガン・マクラウド
- 5位
『プロフェッショナルBlender』
¥6,600 實方 佑介、mino、稲村JIN
- 6位
『Unreal Engine 5で極めるゲーム開発』
¥5,940 湊 和久
- 7位
『スカルプターのための美術解剖学』
¥5,500 アルディス・ザリンス、サンディス・コンドラッツ
- 8位
『スコット・ロバートソンのHow to Draw』
¥4,400 スコット・ロバートソン
- 9位
『Vision ストーリーを伝える:色、光、構』
¥4,400 ハンス・P・バッハー
- 10位
『カラー&ライト』
¥4,180 ジェームス・ガーニー
今月のふり返り
新刊4点が順当に売上を伸ばしました。その中で1位に輝いたのは1980年代から長い間、背景美術監督として活躍されていた金子英俊氏の画集。同氏の作品の中でもサブタイトルが「The Analog Paintings」とある通り、手描きの作品を集めたアートブックです。カラー画稿491点、美術設定279点を収録した大ボリュームの1冊となっています。

CGWORLD 2025年3月号 vol.319
特集:CGクリエイター新潮流
判型:A4ワイド
総ページ数:112
発売日:2025年2月10日
価格:1,540 円(税込)
TEXT_加藤 諒(ボーンデジタル)
EDIT_藤井紀明 / Noriaki Fujii(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada