こんにちは、デジタルスケープの伊藤和博です。

今回はAfter Effects 2026から新機能で「ガイドの作成・編集・管理」をご紹介いたします。

After Effectsでは、コンポジション・フッテージ・レイヤーの各パネル上に表示された定規から、定規ガイドを出すことができますが、2026の9月アップデートから、このガイドの作成や編集、管理が新しくなりました。

これまでのガイドは、「定規からドラッグしてガイドを引いて位置合わせする」という、一般的な使い方でしたが、新しいガイドは、「コンポジションの上下何%の位置にガイドを引く」、また、「後からコンポジションサイズを変更しても相対的にガイドの位置が自動的に変更される」など、ほかの様々な操作と連動してガイドのコントロールが可能になりました。

さらに、このガイドはPremiereにデータを移行した後も、Premiere上でそのガイドの機能が維持されるようになっています。今回はこのガイドの機能をご紹介いたします。

記事の目次

    ●さっそくやってみよう!

    After Effectsでのガイドは、コンポジション・フッテージ・レイヤーの各パネル上で個別に設定・表示が可能です。

    ガイドを表示する場合は、[ビューメニュー>定規を表示]を選択して定規を表示した後、定規からドラッグして表示します。ガイドを消す場合はガイドを定規に重ねて戻します。ガイドの位置を正確に合わせる場合は、引いたガイドの上で右クリックし、[ガイドを編集]から位置を指定します。

    ガイドのカラーと線種を設定する場合は、[環境設定>グリッドとガイド]、から、[カラーとスタイル]を指定します。ここまでの操作は従来のAfter Effectsと変更ありません。以下はAfter Effects 2025上の画像になります。

    今回のAfter Effects 2026では、ガイドの上で右クリックし、[ガイドを編集]を表示すると、ガイドの位置に加え、基準(上下左右)、単位(%またはpx)、カラー、方向(水平・垂直)が指定可能になりました。

    デフォルトでは、水平ガイドは基準が「上」、垂直ガイドは「左」が基準で描画されます。

    ガイドを編集で基準を「右」か「下」に設定すると、そのガイドは自動的に「ピンガイド」となり、単位を「ピクセル」として使用することで、後にコンポジションのサイズを変更してもガイドの位置を固定できるガイドになります。ピンガイドは、ガイドの上で右クリックした際に、「xxpx(またはxx%)ピン留め」と表示されるようになります。

    下の画像はコンポジション1,920×1,080ですが、上と左のガイドは、ともに基準から20%に設定しており、右と下は、1,920×1,080の各20%相当をピクセルで指定しています。右のガイドは右から396pxの位置に、下のガイドは216pxの位置に設置していますが、この右と下のガイドが自動的にピンガイドになります。

    このコンポジションのサイズを4K(3,840✖️2,160)に変更すると、上と左のガイドは、パーセント指定のためコンポジションのサイズを変更しても相対的に20%を維持しますが、右と下はピンガイドでピクセル指定しているため、ガイドの位置はそれぞれ右396px、下216pxに固定されます。

    右と下を基準にするガイドの単位をパーセントにすると相対的に位置が変わるガイドとして機能するため、ピンガイドとして固定して使用する場合は、単位をピクセルにして使用します。

    なお、ガイドのカラーは個別に設定が可能になりました。特定のガイドのカラーを変更すると、次に引くガイドのカラーは変更後のカラーを継承します。[環境設定>グリッドとガイド]にもガイドのカラーを設定する箇所がありますが、これはあくまでデフォルトのカラー設定となります。

    また、ガイドの描画中にガイドの位置がどの位置にあるのかをリアルタイムで表示するようになりました。このガイドの描画中にoption(Winの場合はAlt)+ドラッグすると、ガイドの位置をパーセンテージで表示することが可能です。

    さらに、command(Winの場合はCtrl)+ドラッグすると、最初からピンガイドとして(垂直ガイドは右を基準に、水平ガイドは下を基準に)描画することが可能です。

    ●ガイドの書き出しと読み込み

    After Effectsで作成したガイドは、別のAfter Effectsドキュメントで活用したり、Premiereで使用することも可能ですが、ピンガイドの機能や複数のカラーを維持したまま、書き出しと読み込みが可能になっています。

    After Effectsだけで読み込みと、書き出しを行う場合は、ガイドを書き出し・読み込みたいパネルを選択し、表示メニューから[ガイドの書き出し][ガイドの読み込み]、を選択します。

    Premeireでガイドを利用する場合は、Premeireの[表示メニュー>ガイドのテンプレート>ガイドを管理]を選択し、[読み込み]、をクリックしてAfter Effectsで作成したガイドを読み込みます。

    続いて、[表示メニュー>ガイドのテンプレート>読み込んだガイド]を選択します。

    After Effectsのガイド機能は、過去のバージョンからあまり機能変更のなかった、どちらかというと手付かずの機能でしたが、今回のバージョンアップで大幅に機能強化しました。

    特にコンポジションサイズを変更した際にガイドの位置を相対的に維持できるパーセント指定は、YouTubeやSNSなどさまざまなメディアへの投稿に役に立つと思いますので、ぜひバージョンアップして使ってみてください。

    ●関連講座

    After Effectsの使い方・基本トレーニング

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    TEXT_伊藤和博 / Kazuhiro Ito(デジタルスケープ)
    EDIT_海老原朱里 / Akari Ebihara(CGWORLD)