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Vol.15  ノンゲーム分野のゲームエンジン活用に伴い、需要が高まるゲームエンジン経験者の求人をリサーチ!

Vol.15 ノンゲーム分野のゲームエンジン活用に伴い、需要が高まるゲームエンジン経験者の求人をリサーチ!

今回のテーマは「ノンゲーム分野におけるゲームエンジン経験者の募集」。
Unreal EngineやUnityなどに代表されるゲームエンジンは、現在ではゲーム開発に欠かせないツールだ。特にここ数年は機能の向上によってゲーム以外の分野、つまり実写やアニメといった映像作品や、非エンタメ分野のビジュアライゼーションなどにも積極的に活用されている。
今回のアンケートでは、前半で業務でのゲームエンジン経験者に仕事内容や今後の意識について、後半でノンゲーム分野でゲームエンジンを活用した企業にその現状を伺った。
少しずつだが確実にCG業界へ浸透しているゲームエンジン。さっそく、アンケート結果を見ていきたい。


【INDEX】
・ゲームエンジン経験者 アンケート回答結果
・ノンゲーム分野にてゲームエンジンを活用している企業 アンケート回答結果
・アンケート回答企業 インタビュー

TEXT_安田俊亮



<求人中の回答協力企業 ※回答順>
シーズクラフト東映デジタルセンター ツークン研究所デイジーレイルズデジタル・メディア・ラボ1(ICHI)スパイスサードウェーブデジック

<事前調査協力企業>
アグニ・フレアグラフィニカ

アンケート方法について
※本記事は下記の要領にて実施したアンケートの結果に基づいて構成しています。
調査方法:CGWORLD会員向けメールマガジンやSNSにて回答を募集
調査期間:2021年7月16日~8月10日
調査対象:【読者】CGWORLDメールマガジン購読者、SNSフォロワー/【企業】「CGプロダクション年鑑 2020」掲載企業他350社に対して声がけ
有効回答数:読者79件/企業:51件 

ゲームエンジン経験者 回答結果

Q1:基本情報

Q1-1.現在主に手掛けているジャンルを教えてください。


Q1-2.現在の職種について教えてください。


Q1-3.現在のお立場について教えてください。


「業務におけるゲームエンジン経験者」を対象としたところ、ゲーム以外を中心とする方にも多く回答いただいた。職種ではCGデザイナー、特にゼネラリストが30.4%、モデラーが15.2%と半分近くを占めるなかで、エンジニアも16.5%いる結果に。2020年のCGW読者全体アンケートではエンジニアの比率は5%という結果だったことから、エンジニア職のゲームエンジンへの興味の高さが伺える。

Q2:ゲームエンジンの経験について

Q2-1. ゲームエンジンの使用経験がある分野について教えてください。


Q2-2. ゲームエンジンのノンゲーム分野での活用に興味はありますか?
※Q2-1で「ゲーム経験のみ」「ゲーム、ノンゲームともに経験あり」と答えた方のみの回答


「ノンゲーム経験のみ」の回答が最多の43%という結果から、ノンゲーム案件へのゲームエンジン活用の広がりが見てとれる。
また、「ゲーム、ノンゲームともに経験あり」の回答を合わせると、64.5%がノンゲーム案件の経験者となった。その中でノンゲーム分野への興味は95.6%とかなり高い数値に。ゲームエンジンのこれまで以上の可能性と幅広い活用方法に注目が集まっていることがわかる。

Q3:ゲームエンジンの習得について

Q3-1. ゲームエンジンを習得し始めたのはいつですか?


習得時期について、2015年以前と2020年に多くの回答が集まった。後述するが、これは企業向けのアンケートと似た結果となっている。傾向としては、2015年以前に習得している場合はゲーム業界出身者が多く、2020年を境に活用方法がより多様化し、ビジュアライゼーションやインタラクティブコンテンツなど様々な分野で使われることが増えたようだ。

Q3-2. ゲームエンジンを使用した最初の案件のジャンルを教えてください。


きっかけとしてはゲームへの使用が多いが、コンソールとモバイル合わせて43.1%と半数以下となった。個々のボリュームはまだ少ないが、ビジュアライゼーション領域などノンゲーム分野全体の使用率は高まっており、ビジュアライゼーション領域などノンゲーム分野全体での使用率は高まっているといえるだろう。

Q3-3. ゲームエンジンをどのように習得しましたか?


Unreal EngineやUnityなど、無料で導入できるゲームエンジンが主流のためか自主学習で習得するケースが55.7%と圧倒的多数となった。次いで30.4%が業務上や案件内での習得。ゲームエンジンの、分野を問わないツールとしての可能性が伺える。一方で、学校や社内での教育という点ではいまだ発展途上といったところだろうか。

Q3-4. どちらのゲームエンジンを使用していますか?


大多数が、Unreal EngineとUnityのどちらか、あるいはその両方と回答した。CG業界全体においての2大ゲームエンジンと言えるだろう。
どちらかのみ使用しているとの回答数には大差はなかったが、現在ノンゲーム案件を手がけていると回答した方のなかでUnreal Engineのみ使用している方は81.2%、Unityのみ使用している方は55.1%であった。このことから、今回のアンケート結果ではノンゲーム案件への活用はUnreal Engineが優勢という結果となった。

Q4:年収・待遇について

Q4-1. 現在の年収をお聞かせください。


301~400万円が19%と最も多く、400万円以上とする回答は合計65.2%となった。あくまで傾向ではあるものの、過去のリサーチ企画「Vol.13 CGモデラーの求人」と比較するとゲームエンジン経験者は年収が高めに出ていることがわかる。

Q4-2. ゲームエンジン習得後、年収が増加したと感じますか?


実際に変化を感じている方が26.6%いる結果に。ゲームエンジンの経験、扱えるスキルが業務や年収に影響を及ぼすケースが現実としてあることがわかった。

Q5:今後のゲームエンジン活用について

Q5. ゲームエンジンを使用して今後挑戦したい分野は?


ゲームと並んで、映像(実写・バーチャルプロダクション)の回答が多く、バーチャルプロダクション技術への注目度が高いことがうかがえる。
また、回答が分散していることから、ゲームエンジン経験者が幅広い分野に可能性を感じていることがわかる。ゲームはもちろん、映像、ビジュアライゼーション、Vtuberなど、ゲームエンジン活用の多様化はますます活発化していきそうだ。

ノンゲーム分野にてゲームエンジンを活用している企業 回答結果

Q1:基本情報

Q1-1. 主に手がけているジャンルは?


Q1-2. 現在の組織規模は?


続いて、ノンゲーム分野でゲームエンジンを活用している企業を対象にアンケートを実施した。特徴的なのは、映像系企業からもゲーム系企業からも回答が寄せられたこと。映像企業がゲームエンジンを活用し、ゲーム企業がノンゲーム案件の開発に着手していることがわかる。少数精鋭から100名以上の大企業まで、企業規模に関係なくゲームエンジンが使用されているのも興味深い。

Q2:企業でのゲームエンジンの活用について

Q2-1.ゲームエンジンを使用しているノンゲーム案件のジャンルは?
※複数回答可(3つまで)


もっとも多い回答がインタラクティブコンテンツ(16)で、次がxR(15)。ゲームエンジンのリアルタイム性が活かされたコンテンツとなった。続いて映像(アニメ)が13、映像(実写)が9。このほか、さまざまなジャンルの回答が寄せられている。その他の回答の中には「プロジェクションマッピング」「遊技機」「医療ソフトウェア」などの回答がみられた。

Q2-2. ゲームエンジンをノンゲーム分野の業務の中で使用し始めたのはいつからですか?


ノンゲーム分野でのゲームエンジン活用開始時期は2020年が最多、次いで2015年以前という結果になった。2015年以前から徐々に増えつつあり、2020年で一気に広まったことがわかる。
背景としては、2015年を境にUnity 5が無料版の機能を大幅に拡張・強化、Unreal Engine 4も無料化となった影響が大きいだろう。
2019年には劇場版アニメ『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話 にてUnreal Engine 4が使用されたことも大きな話題となるなど、ノンゲームへの活用も増えてきたことから、新たな表現方法や、制作手法の見直しを模索する企業が増えたようだ。また、2020年からコロナ禍に入った影響も少なからずありそうだ。

Q2-3. ゲームエンジンをノンゲーム分野で導入した動機について教えてください。


「新規市場への進出」という回答が最多(43.1%)であった。ゲーム会社からの回答も多かったことから、xRやインタラクティブコンテンツなど、新しい表現の実現方法としてゲームエンジンを選択したケースや、これまでのノウハウを活かして新たな分野に取り組むといったケースが多いようだ。また、表現の質の向上に加え、リアルタイムレンダリングによる作業時間・コストの圧縮に魅力を感じるなど、制作の効率化を期待して導入した企業も多いようだ。

Q2-4. どちらのゲームエンジンを使用していますか?


大多数をUnreal EngineとUnityが占めるなか、Unreal Engineが39.2%とやや優勢に。
Unreal Engineのみと回答した企業には映像を手がける企業が多く、Unityのみと回答した企業にはビジュア