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第14回:「After Effectsの設定」

第14回:「After Effectsの設定」

出力設定

After Effectsで編集を終えたファイルを書き出す際は、カラマネの非常に便利な機能として、【ワンソースマルチユースをカラーのレベルで活用】することができます。図5のように、編集時の見た目と似た色で、他のデバイスで見えるようにRGB値を変更して書き出してくれるので、表示デバイスごとに色々な調整をする必要がなくなります。

「リニアワークフローはカラーマネジメントの一部」

図5「編集時の見た目を維持しながら、複数デバイスへ書き出しができる」

ただし、プロジェクトに指定したカラープロファイルの色域(表示できる色の範囲)が書き出しプロファイルより広く、書き出しプロファイルにはない領域の色を使っていた場合は、失われてしまうので注意が必要です。

「リニアワークフローはカラーマネジメントの一部」

図6「失われる色の領域と、同じRGB値で見た目の色が変わる理由」

書き出し時の設定は、レンダーキューを作り【出力モジュール】の設定を変更します。

書き出し設定

図7「書き出し設定」

今回は、3DCG/映像業界で多く利用されているAfter Effectsの設定方法について詳しく解説しました。camera/3DCGのデータを取り込むことが多いソフトだと思いますので、会社などで使っているハード・ソフトと、After Effectsの色あわせにぜひトライしてみてください。その際には、モニターをはじめとしたいくつかのハード・ソフトの設定が必要になると思いますが、この連載「Autodesk AREA JAPAN」で連載している私のコラムを見直してもらえると参考になるかと思います。
ところで、カラマネ導入に役立ててほしい、EIZOさん発行の『わかる! 3DCGでのカラーマネージメント』というカラマネの教科書について、ご存知でしょうか? カラマネの基本から、今回ご紹介したAfter Effectsの設定方法まで簡潔に掲載されているので、カラマネの情報をまとめて知りたい方にはとても便利だと思います。EIZOさんが出展している映像関連のイベントやセミナーなどでの無料配布と、私たちパーチ主催のカラマネセミナーでお渡ししていますので、ぜひ入手して活用してください。


TEXT_長尾健作(パーチ)

▼Profile


長尾健作(ながおけんさく)

広告写真制作会社(株)アマナにて、3DCG 制作などの事業立ち上げを行なった後、(株)パーチ を設立。広告業界・製造メーカーに向けて、3DCG による新しい広告制作手法の導入/制作サポートを手がける。各種セミナーでは、制作業務の効率化・コスト削減を実現するためのノウハウを提供。「3DCGのためのカラーマネジメントセミナー」も実施している
 
 

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この連載は、EIZO 株式会社 の協賛でお送りしています。

・EIZOがお届けする「カラーマネジメントに関する基礎知識」
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