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No.23:時間経過による、自然光の色の変化

No.23:時間経過による、自然光の色の変化

こんにちは。ビジュアルデベロップメントアーティスト(Visual Development Artist)の伊藤頼子です。連載 第22回では自然光でのペイントにおける、色とその温度について学びました。今回は時間経過による、自然光の色の変化(温度の変化)について学んでいきましょう。

ただし、自然光の色は気候や場所によってかなり大きく変化します。極寒、亜熱帯、砂漠などの地域は、日本やカリフォルニアとは温度も湿度もちがいます。物語の設定によっては脚色のために色を変えたりすることもあります。以降では、日本やカリフォルニアの晴天の日で、極端に寒かったり暑かったりしない日の自然光を描くという設定で解説していきます。

TEXT&ARTWORK_伊藤頼子 / Yoriko Ito
EDIT_尾形美幸 / Miyuki Ogata(CGWORLD)

異なる自然光のカラー写真を撮影する

自然光の色を描くときには、連載 第19回で学んだ自然光によるライティングも考慮に入れなくてはいけません。第19回では、天気や時間帯によって変わるライティング(コントラストの具合)を白黒写真を使って解説しました。今回は全体の色の移り変わりに注意しながら、同じ場所のカラー写真を見ていきましょう。光が当たっている部分だけでなく、影になっている部分も含め、全体の温度が変わっていくことを理解してください。

▲午前の風景写真。7〜9時頃の太陽はまだ低い位置にあり、気温は低めです。全体的に青色(寒色)を帯びており、冷たい感じがします


▲正午の風景写真。11〜14時頃は太陽が一番高い位置にあり、徐々に気温が上昇していきます。朝よりも黄色とオレンジ色(暖色)がかかっており、暖かく感じます


▲午後の風景写真。14〜16時頃の太陽は斜め45度くらいの角度から光を照射し、さらに気温が上昇します。正午よりも赤色(暖色)がかかり、引き続き暖かく感じます


▲夕方の風景写真。17〜18時頃の太陽(夕日)に照らされた風景は、14〜16時よりもさらに赤色(暖色)が増し、ピンク色に変わります


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リンゴの色の変化をペイントする

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