>   >  Villard スカルプティング・ラウンジ:Vol.17 Bahamut phantom beast[バハムート 幻獣]~Concept Model
Vol.17 Bahamut phantom beast[バハムート 幻獣]~Concept Model

Vol.17 Bahamut phantom beast[バハムート 幻獣]~Concept Model

STEP 04:上半身のディテールを詰める

次は上半身のパーツのディテールを詰めていきます。体や足は頭部より面積が大きいので細かな部分をやりすぎると非常に時間がかかります。なので、バランスを見ながら、手を入れなくても良さそうな場所はラフを活かすなど作業のバランスを意識して進めます。


  • 【1】手だけの表示にし、形を整えます

  • 【2】腕との繋がりを意識します


  • 【3】アナトミーを意識しながらディテールを入れます

  • 【4】胸筋のあたりにディテールを足します


  • 【5】さらに手を整えます

  • 【6】アングルを変えて確認します


  • 【7】背中の棘を作成します

  • 【8】形状を整えていきます


  • 【9】棘をもう1本追加します

  • 【10】ディテールを彫っていきます

STEP 05:下半身と翼のディテールを詰める

脚は翼のディテールを足していきます。翼にも骨格が存在するので、形状を意識しながら進めます。


  • 【1】足だけの表示にし、形を整えます

  • 【2】足の繋がりを調整します


  • 【3】太もものディテールを彫り込んでいきます

  • 【4】側面にも足していきます


  • 【5】全体を通してバランスを確認します

  • 【6】指先を整えます


  • 【7】尻尾のディテールを作成します

  • 【8】棘などを追加します


  • 【9】翼の骨格を整えます

  • 【10】全体に飛膜を張ります


【11】シルエットを調整していきます


【12】ディテールを固めていきます


【12】全体を確認します




【13】これで、スカルプトは終了です

完成

KeyShotでレンダリングして完成です。神聖な感じが出るかと思い少し青みがかった雰囲気にしました。




今回はバハムートを作成しました。勢いでのスカルプトは非常に楽しいものです。自分の中では綺麗に綺麗に仕上げたものよりも今回のようなラフな造形の未完成感がとても好きなので、より楽しめる部分があるのかもしれません。

Profile.

  • 岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
    デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
    www.artstation.com/artist/yuzuki
    www.villard.co.jp




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