>   >  Villard スカルプティング・ラウンジ:Vol.22 Dragon phantom beast[ドラゴン]~Concept Model
Vol.22 Dragon phantom beast[ドラゴン]~Concept Model

Vol.22 Dragon phantom beast[ドラゴン]~Concept Model

STEP 04:KeyShotで雰囲気を確認

造形ができたらArnoldでレンダリングする前に、KeyShotで雰囲気を確認します。KeyShotは素早く造形の雰囲気を確認できるため非常に重宝しています。

造形の雰囲気を確認します

STEP 05:リトポとテクスチャの作成

ZBrushでざっくり色を塗り、3D-Coatでリトポします。最終的にMARIでテクスチャを作成して、Arnoldでレンダリングします。




テクスチャを描くときに、AOマップやキャビティマップをそのままディテールの暗い色として乗せてしまう場合をよく見かけますが、その方法ではディテールが悪目立ちしたり、黒くなりすぎて嘘くさい見た目になりやすかったりするので、そのあたりを意識して描いていきます


AOマップはカラーにそのまま乗せず、カラーマップの味付けのような感じで使います

STEP 06:Photoshopで仕上げ

レンダリングできたら、Photoshopで雰囲気を整えて完成です。


完成


今回の造形はいつものコンセプトモデルとはディテールの入れ具合を意識して調整しました。あまりに勢いで深く造形しすぎるとリアルさがなくなっていくので、造形としての 見映えか、生物としての見映えかを意識して作りたいイメージで調整していくのが 良いでしょう。やはりドラゴンの造形は楽しいので、これからもバンバン制作していきたいと思います。

Profile.

  • 岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
    デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
    www.artstation.com/artist/yuzuki
    www.villard.co.jp




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