>   >  Villard スカルプティング・ラウンジ:Vol.10:Gyuki phantom beast[牛鬼 幻獣]~Concept Model
Vol.10:Gyuki phantom beast[牛鬼 幻獣]~Concept Model

Vol.10:Gyuki phantom beast[牛鬼 幻獣]~Concept Model

STEP 07:全体にディテールを加える

全体の要素が揃ったので各パーツに細かいディテールを加えていきます。

●頭部


  • 【1】顔のディテールを詰めます

  • 【2】牙や口元を細かく彫り込みます


  • 【3】眉のながれなどを細かくつけていきます

  • 【4】横顔のシルエットをみながら彫り込みます


【5】全体的に加筆します

●角


  • 【6】角のディテールを入れます

  • 【7】パキッとした印象にしていきます


  • 【8】階段状になるように形状を整えていきます

●体


  • 【9】背中にも硬さを感じさせるようディテールを加えます

●毛


  • 【10】顔周りの毛を作成します

  • 【11】毛に動きを付けます

●服・装飾品


  • 【12】マスクを抽出してボロボロの服を作成します

  • 【13】あまり主張しすぎないくらいに調整します


  • 【14】背中にSubToolで装飾品を追加します

STEP 08:ポーズを付ける&仕上げ

スカルプトが概ね終わったところでTranspose Masterでポーズを付け、そこからさらに最後の仕上げをしていきます。


  • 【1】Transpose Masterでポーズを付けます

  • 【2】上からのバランスも確認しながらポージングします


  • 【3】装飾品の追加パーツをつけます

  • 【4】大体完成したところで全体を確認します


  • 【5】少し物足りなかったので、ディテールを足します

  • 【6】背中に毛を追加します


【7】これでスカルプトは完成です

STEP 09:色づけ&レンダリング

モデルのスカルプトが完成したら、今回はポリペイントで色を付けてからKeyShotでレンダリングをします。


【1】ポリペイントで色をつけます。さし色に赤を入れます


【2】最終的な色味はこのようになりました

完成




今回はちょっと面白いモチーフだったので、新鮮な気持ちで制作することができました。これを機に妖怪シリーズを作ってみても楽しいかもしれませんね。

Profile.

  • 岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
    デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
    www.artstation.com/artist/yuzuki
    www.villard.co.jp




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