STEP 04:武器を作成し、形状を整理
腕に武器を作成し、スカルプトの甘い部分などを中心に彫り込んでいきます。
【1】鋭い武器ですが、どこか崩したような雰囲気にします
【2】首周辺の部分は視線がいきやすいため、より彫り込んでいきます
【3】骨盤や肩など、関節がしっかりして見えるよう詰めていきます
【4】ディテールの強い部分、弱い部分を意識してメリハリをつけていきます
STEP 05:ディテールの最終調整と着色
ディテールをより詰めていきます。例えば映像用などのリアルなモデルの制作であれば、部位ごとにディテールを追求したり皺や凹凸までシビアに観察しないといけませんが、今回はマケット用のコンセプトモデルを想定しているので、そこまでシビアにはしません。
【1】アルファを使いながらディテールを足していきます
【2】武器には年輪のようなディテールを足して、異質な感じを演出します
【3】ポリペイントで色をつけ、より不気味さを出していきます
【4】背中側は今回はあまり見せないので、整合性を合わせる程度でざっくり作成しています
【5】凄くマッチョとまではいきませんが、しっかりした体格を意識しています
【6】少し味付け程度の感覚でポーズをつけます
完成
KeyShotでレンダリングして完成です。
今回はよりダークなテイストでの造形になりました。個人的にはこういったテイストの作品は作っていていろいろと想像しやすく楽しいですね。仕事ではダークなものだけでなく、龍などの誰もが思う格好良いものなど様々なモチーフを扱いますので、その分引き出しが増え、自主制作にも活かせていると思います。
Profile.
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岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
www.artstation.com/artist/yuzuki
www.villard.co.jp