>   >  Villard スカルプティング・ラウンジ:Vol.04 Chimera [合成獣]~Concept Model
Vol.04 Chimera [合成獣]~Concept Model

Vol.04 Chimera [合成獣]~Concept Model

STEP 07:NanoMeshで羽根を配置し翼を作成

翼に関しては、ベースモデルの必要な箇所をマスクしてSplit Unmasked Pointsで抽出し、ZRemesherを適用。そのリトポしたモデルにNanoMesh機能を使って羽根を当てはめていきます。


  • 【1】STEP 04で制作したラフモデルを基に、翼の軸を制作します

  • 【2】翼の軸に、NanoMeshで羽根を適用します


  • 【3】羽根を選択して、画面右の方にある[Frame]を押すと画面いっぱいにモデルが表示されます


【4】その状態で、キーボードの[B]キーを押すと表示されるブラシ画面からCreate InsertMesh、Create NanoMesh Brushを実行します


  • 【5】次にZModelerブラシに切り替え、モデルのエッジではなく、ポリゴンにカーソルを合わせた状態でスペースキーを押すとメニュー画面が表示されます。そこでPOLYGON ACTIONSの中のInsert NanoMeshを選択し、TARGETをALL Polygonsに切り替えると、モデルに羽根を適用することができるようになります


  • 【6】ZRemesherでベースを作成

  • 【7】NanoMeshを適用


  • 【8】同じ要領で羽根を追加していきます

  • 【9】先端部分にも追加します


  • 【10】大きい羽根は手動で配置します

  • 【11】バランスを調整


【12】全体の形状が完成

STEP 08:Vector Displacementを使って細かい鱗を作成する

最後に細かい鱗を追加していきますが、効率的に進めるためにVector Displacement Mesh Brushesを使用します。


  • 【1】ClayBuildupブラシで大まかな鱗の形をスカルプトします

  • 【2】形状をシャープに整えます


  • 【3】鱗のメッシュを画面に大きく表示して、ブラシ欄からChisel3Dを選択し[From Mesh]を押します。そうすると鱗のブラシが作成されます

  • 【4】作成した鱗ブラシで、細かい鱗を足していきます


【5】全体に必要なディテールが揃いました

STEP 09:Transpose Masterでポーズを付ける

Transpose Masterはサブツールに分かれているモデルを纏めてポージングできる 便利な機能です。[ZPlugin]の中に含まれています。


ポーズを付けてモデリングは完了です

STEP 10:レンダリング&最終調整

いつものようにモデルのスカルプトが完了したら、KeyShotでレンダリングをします。今回もライトを2つ設定しました。綺麗で神秘的な雰囲気になるようにライティングの強さを意識します。そしてレンダリングした各パスを使ってPhotoshopで調整していきます。


  • レンダリングしたベースの画像

  • シャドウ


  • 汚れ

  • クラウン


  • リフレクション

  • 奥行き

完成


今回はいつもより要素が細かく多かったですが、効率的な方法を使用したことでスムーズに作業が進みました。神秘的でも不気味な要素を含んだ動物になったのではないでしょうか。

Profile.

  • 岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
    デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
    www.artstation.com/artist/yuzuki
    www.villard.co.jp




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