>   >  新・海外で働く日本人アーティスト:幼い日の落書きが、ディズニーで本物の白雪姫に! 第33回:アミ・トンプソン(Walt Disney Animation Studios / Art Director)
幼い日の落書きが、ディズニーで本物の白雪姫に! 第33回:アミ・トンプソン(Walt Disney Animation Studios / Art Director)

幼い日の落書きが、ディズニーで本物の白雪姫に! 第33回:アミ・トンプソン(Walt Disney Animation Studios / Art Director)

<2>憧れのディズニーで、アート・ディレクターとして活躍中

――ディズニーでお仕事をされていかがですか? 印象に残るエピソードなどがございましたら、教えてください。

最初のインターシップに就いたときに、メンターがマーク・ヘンさんだとわかったときは衝撃でした。マーク・ヘンさんは、歴代のプリンセス達、ベル(『美女と野獣』)やムーラン(『ムーラン』)を描かれてきた方で、私の尊敬するアーティストだったので、インターンシップの期間中、緊張の連続でした。ヘンさんからは大好きなスティッチ(『リロ&スティッチ』)のアニメーションを教わり、嬉しかったです。

――アート・ディレクターというお仕事の面白い点は何でしょうか?

やはり、頭の中で描いたキャラクターたちが実際に映画のなかで動くことでしょうか。仕上がったシーンを見たときは、本当に感動します。それから、『シュガー・ラッシュ:オンライン』では、1つのスタイルにこだわらず、様々なスタイルのキャラクターデザインを描けたことがとても面白かったです。たとえばスローター・レースに出てくるシャンクはリアル系に描きましたが、ノウズモアというキャラクターはマスコットなので、カートゥーンっぽく描きました。ほかにもパンケーキとミルクシェイクというウサギとネコのキャラクターは、日本的なかわいさをもつデザインに仕上がり、大好きなキャラクターです。実は、私が飼っている猫をモデルにしたんですよ(笑)。

――アミさんは大阪生まれですが、英会話のトレーニングはどのようにされましたか?

英語はカナダで暮らすうちに自然と身についていきました。しかし、文化のちがいに戸惑うことはありましたね。

――将来、海外のアニメーション業界やVFX業界で働きたい人へのアドバイスをお願いします。

私は普段、絵を描くことが仕事ですが、時間があるときはできるだけ座ってばかりいないように心がけています。ほかの人や、ほかの世界からインスピレーションを受けることも大切だと思うので、みなさんもできる限り様々なことに挑戦してみてください。私の場合は映画を観たり、旅行も大好きなので、絵の勉強のためにも外に出て、様々なことを吸収しています。


「頭の中で描いたキャラクターたちが、実際に映画の中で動いているのを見ると感激します」とアミさん
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【ビザ取得のキーワード】

1.カナダのアート系の高校を卒業後、スタジオジブリ、Microsoft Studios、Walt Disney Animation Studiosで研修を積む
2.カナダのシェリダン大学でアニメーションプログラムを卒業する
3.2Dアニメーターとして就職、Walt Disney Animation Studiosの研修生プログラムに応募
4.同プログラムに合格し、入社と同時にアメリカの就労ビザを取得

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