Basic MAX
今回の「Basic MAX」はディテールアップに欠かせないディスプレイスについて解説していきます。
Point1:ディスプレイスとノーマル、バンプ
▲ディスプレイスは凹凸を表現しますが、こうした凹凸表現にはバンプとノーマルもありますね。
▲これら2つは両方とも疑似的に凹凸を付けるものですが、ライトなどを当てると効果が全然ちがうことがわかると思います。
▲テクスチャによる表現なので、シーンを軽くできるという利点もあります。
▲ノーマルマップなどは最近はとても簡単に作成できるようになりました。Photoshopでフィルタ一発で作成できます。
Point2:ディスプレイスの種類
▲最もわかりやすいディスプレイスはモディファイヤのディスプレイスです。これはグレースケールの画像を基に頂点を押し出しているだけですが、とても軽いです。
▲もうひとつ、マテリアルにディスプレイスが存在します。こちらも疑似的ですが、頂点を押し出してレンダリング時のみ凹凸を作成します。
▲そして、V-Rayを使用できるならぜひ、VrayDisplacementを使用してみてください、圧倒的に軽く綺麗です。
▲3種類のディスプレイスメントはシーンに応じて使い分けが必要です。[2Dmapping]はランドスケープに向いていると言われています。
▲[Subdivision]は細分化をしてくれます。デフォルトの[3D mapping]もとても速く綺麗ですね。
▲また、ディスプレイステクスチャを使用した透明度の設定も同時にできるので、様々な表現に使用できそうです。
▲もうひとつ特殊なディスプレイスがこちらのベクターディスプレイス。通常はグレースケールによる高低だけのディスプレイスですが、これはベクター情報を基に複雑な形状をディスプレイスできます。
▲これらのテクスチャ作成にはマテリアル生成ソフトBitmap2Materialがとてもお手軽で便利です。
[プロフィール]
早野海兵(はやのかいへい)
日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
@kai_hei