>   >  画龍点睛:Vol.105 綿毛水
Vol.105 綿毛水

Vol.105 綿毛水

Generalist Style 06

ゼネラリスト向けの情報を掲載する「Generalist Style」コーナー。3DCGソフト以外の連携で使えるソフトやプラグインなどの情報をご紹介します。ゼネラリストは様々な仕事ができないといけません。あらゆる方法で楽しく作品のクオリティアップをしていきましょう!

パーティクルを考える

パーティクルは昔からある機能で、ほとんどの3DCGソフトに付いている標準機能ですが、ソフトによって使い勝手がかなりちがいます。ただ、エフェクトから応用的な用途まで様々なところで役に立つので、覚えておくとゼネラリストとしての引き出しが広がりますよ。

1.パーティクルの基礎

▲もともと3ds MaxのパーティクルはPArrayやPCloudという独立したパーティクルがあって、そこそこ便利でした。

▲後に、Particle Flowというノード形式の機能が付き、これがとても機能的で、このために3ds Maxを習得する方もいるくらいになりました。mParticlesを経てスタンダードなツールとして定着しています。

▲連載でもたびたびパーティクルを使用した作品を掲載しています。通常はエフェクトや小さいものを大量に配置する場合に使用することが多いですね。

2.ゼネラリストならではのパーティクルの使い方

▲これまでの連載の中から、応用的な例を紹介します。まずはパーティクルを使用したモデリング。パラメトリックな建造物などに上手く使用しました。

▲花びらのような、大量に計算された配列にもパーティクルは効果的に使用できますね。

▲ベクターなどを使用してパーティクルを流し、その動きで幾何学模様のような柄も描けます。

▲物理的なシミュレーションも応用して、浮かべたり流れたり衝突したりを自動で制御。

▲手ではできないような起動をシミュレーションし、それを画像として表現。

▲銀河のように大量のパーティクルが必要な表現はこの機能の本領発揮ですね。

▲ちなみに、3ds Max付属のチュートリアルにある、[MAXScript ヘルプ→チュートリアル - 役立つサンプル→ParticleFlow のパーティクル モーションのシーン オブジェクトへの転送]。これはパーティクルの動きにオブジェクトを沿わせる機能ですが、とても便利でオススメです。

3.パーティクル関連のプラグイン

最後にオススメのプラグインをご紹介します。

thinkingParticles
オールド3ds Maxユーザーにはお馴染みのthinkingParticles。様々な用途で威力を発揮してくれます。
www.cebas.com/?pid=productinfo&prd_id=187

XMesh
パーティクルを含め、ほとんどの3ds Max上のアニメーションをキャッシュ化できるプラグイン。Point Cacheが強力になったようなものと考えればよいと思います。
www.thinkboxsoftware.com/xmesh

tyFlow
現在ベータテスト中の期待大プラグイン。Particle Flowを大幅に上回る超高機能で話題になっているようです。
docs.tyflow.com

VECmap tools
パーティクルをコントロールするベクターマップをペイントできるプラグインです。
hocuspocus-studio.fr/tools/product/vecmap-tools



[Information]

  • 株式会社画龍 早野海兵 監修
    3DCGベーシック講座[3ds Max]

    3ds Maxを本当にゼロからスタートする方のために作成したオンライン講座です。本講座は画づくりと技術アップの両面を重視しています。また、3ds Maxの様々な実践的な機能を動画で収録しているため、後々機能のリファレンスとしても使用可能です。ぜひ、この機会に3ds Maxを通してCGの世界に!
    online.dhw.co.jp/course/3dcg

[プロフィール]
KAI
株式会社画龍 アートディレクター
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
Twitter:@Kai_ryu_Kai

その他の連載