Road to Generalist ゼネラリストになりたい! 16
ゼネラリストなら街をつくろう
かなり昔から地形を制作する様々なソフトが存在してきましたが、正確につくるのはなかなか困難でコストもかかります。データ社会の昨今、「CGなんだからデータからつくればいいじゃないか」と、当然とも言える考え方がようやく浸透してきました。
OSM等データを利用した地形作成
こういった「データ系」の新しい技術がいち早く取り入れられるのは、これまではサードパーティ製のプラグインの役割でしたが、昨今ではBlenderに軍配が上がっているように思います。新機能が次々と取り入れられて、ゼネラリスト的な制作には無視できないツールになりつつあるようです。というわけでBlenderを使用します。ソフト導入の敷居の低さが素晴らしいですね。
Blender GIS
▲1つ目に紹介するのは「Blender GIS」。かなり前から存在しているので、Blenderユーザーならご存じでしょう。無料でここまでできてしまうのはすごい。
▲アドオンをインストールすることによって、OSM(OpenStreetMap)から独自にデータを入手できます。その際、Blenderのビューに地図情報が表示されるのが特徴的。Blender上であたかもGoogle Mapのように場所を探索できます。場所を決めたら、その枠を選択して読み込むだけで街データの取得が可能。大抵はボックスを並べたような感じになります。
Blender OSM
▲2つ目に紹介するのは「Blender OSM」。こちらもOSMからデータを入手。GISよりも設定できることが少し多いです。ある程度は無料で使えますが、マップなどは有料のものもあります。
▲同じくOSMから探索。しかし、こちらはブラウザにジャンプしてWeb上から確定地域を選択。ツールはちがえど入手方法はほとんど同じです。建物のモデルはこちらの方が若干凹凸があるように感じます。しかし、どちらも広範囲のデータはとても重いので、ダウンロードは分割したほうが良さそうです。
MAPROOM
▲ちなみに、3ds Maxにも「MAPROOM」というデータ取得プラグインが存在します。こちらは有料ですが、簡易的に使用できる無料版もあるので、お試しには良いかもしれません。
[Information]
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株式会社画龍 早野海兵 監修
3DCGベーシック講座[3ds Max]
3ds Maxを本当にゼロからスタートする方のために作成したオンライン講座です。本講座は画づくりと技術アップの両面を重視しています。また、3ds Maxの様々な実践的な機能を動画で収録しているため、後々機能のリファレンスとしても使用可能です。ぜひ、この機会に3ds Maxを通してCGの世界に!
online.dhw.co.jp/course/3dcg
[プロフィール]
早野海兵
日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
Twitter:@Kai_ryu_Kai