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Vol.59:絶佳麒麟

Vol.59:絶佳麒麟

Basic MAX

3ds Maxのちょっとした小技を紹介していく「Basic MAX」コーナー。
ですが、今回は小技の紹介はお休みして、新しくリリースされた3ds Max 2016について紹介していきたいと思います。

Point1:デザイン スタンダード

▲画面の設定を[デザイン スタンダード]で変えることができます。今回のバージョンから3ds Maxと3ds Max Designがひとつにまとまり、初回起動時に選べるようになったので、そのための様々な配慮がされているようです。

▲さっそく、スタートアップテンプレートをチェック。デフォルトでなかなかのシーンがあります。今後、さらに増えるのを期待。

▲なお、[テンプレートマネージャ]では、自分の作成したシーンをテンプレートとして保存することも可能。これはけっこう便利そうです。

▲「3ds Maxを拡張」の画面からAutodesk 360ScriptSpotなどにアクセスできます。また、樹木などフリーのオブジェクトもダウンロード可能です。

Point2:各種の新機能

▲新機能のひとつである、ハードエッジ。ZBrushのCreaseエッジのようなものでしょうか。

▲これも今回から標準搭載のOpenSubdiv。ソフト間のSubdivideが統一されました。

▲さらに、便利になったのは選択機能。隠れたオブジェクトも選択できて、まるでSF作品に出てくるスキャンのようです。

▲また、個人的に少し驚いたのが「レンダリング設定]のレンダリング切り替えが一番上にきたこと。皆さん、それほど切り替えが多いのでしょうか。

Point3:Max クリエーション グラフ

▲今回の新機能の中でも目玉のひとつ、[Max クリエーション グラフ]。ノードベースのツールとコンテンツ作成環境です。スクリプトのノード版みたいな感じかな。

▲2016のリリースとほぼ同時に日本語リファレンスも完成していました。これは嬉しいですね。[Max クリエーション グラフ]についても、ここのチュートリアルが非常にわかりやすいです。

▲また、Autodeskのサイトからサンプルの[Maxクリエーション グラフ]がダウンロードできるので、参考にしてみるといいですね。

[プロフィール]
早野海兵(はやのかいへい)
日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
Twitter:@kai_hei

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