Basic MAX
今回の「Basic MAX」は「プロシージャルテクスチャ」です。プロシージャルテクスチャとは簡単に言うと、3ds Maxなどの3DCGソフト内で計算によって自動生成される模様やテクスチャのことですね。計算により生成されるので解像度による制限がなく、三次元的に使用することもできます。標準のプリセットもあるので、多用している方も多いのではないでしょうか。
Point1:Noise
▲一番基本的なプロシージャルテクスチャといえばこのノイズでしょうか。ノイズは三段階に複雑になっていくのが基本ですね。
▲ノイズの応用的なテクスチャとしては、この煙テクスチャのSmoke。筆者もよく使用します。一定ではないノイズ表現がほしいときなどに便利です。
▲また、ノイズ系テクスチャはパーティクルなどの立体的な配置にも使用できます。
Point2:Electric
▲こちらはフリープラグインのElectricです。名前の通り、電気の放電のようなテクスチャを生成してくれます。
Point3:Falloff
▲少し変わったプロシージャルテクスチャにFalloffがあります。これはグラデーションの一種ですが、角度や光によって明暗をつけることができます。
▲例えば、このように輪郭だけ常に発光させるような表現が可能です。
Point4:WaterWash
▲フリープラグインのWaterWash。波や水面の表面だと、こうしたさざ波のようなプロシージャルテクスチャも便利です。
Point5:Cellular
▲これもやや特殊な細胞テクスチャのCellular。著者も文字通り細胞に使用したことがあります。
▲変わった使い方として、このようにディスプレイスに使用することによって、波のような表現も可能です。
Point6:グラデーション
▲プロシージャルとは異なるかもしれませんが、グラデーションもとても便利なテクスチャのひとつですね。
▲今回の桜の花びらの模様もプロシージャルで作成しています。このようにグラデーションを2種類組み合わせました。
[プロフィール]
早野海兵(はやのかいへい)
日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
@kai_hei