Basic MAX「コンポジットワークにおける3ds MaxとAfter Effectsの連携」
3ds Maxのちょっとした小技を紹介していく「Basic MAX」コーナー。今回はせっかく4Kになったので、コンポジットワークにおける3ds MaxとAfter Effectsの連携を解説します。実はこのテーマはセミナーなどでも質問が一番多いです。
Point 1:After Effectsとの連携方法
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▲1:作業を進めていく前に下準備が必要です。ヘルプを参考に、3ds Maxに付属しているAEプラグインを正しくインストールしてください。これがわからず断念している人が多いようです。
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▲2:プラグインが正しくインストールできると、AEの[ファイル]に[Open Compositor Link(Autodesk)]という項目が表示されます。ちなみに、この記事を執筆している2015年11月現在、CC2015には対応しておらず、CC2014までの対応のようです。
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▲3:読み込めるのはカメラ、ライト、Nullです。オブジェクトはNullのようになってしまいます。
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▲4:3ds Maxの[レンダリング→ステートセット]から[コンポジタリンク]を表示。
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▲5:読み込みたいものを選択した状態で[オブジェクト]の緑の矢印をクリックすると、その下に選択した項目が追加されます。そして、[コンポジタリンク]でファイルを保存。
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▲6:3ds Max上で保存したファイルを先ほどのAEの[Open Compositor Link(Autodesk)]から読み込みます。
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▲7:これでカメラ、ライト、Nullの入ったコンポジションが作成されました。
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▲8:相互リンクするプラグインですので、例えばAE上でこのようにカメラのキーフレームを変更すると、
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▲9:3ds Max上でもカメラの位置が変更されます。ただし、全フレームにキーが打たれてしまうので注意が必要です。
Point 2:そのほかの方法
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▲このほかにも、AEから3ds MaxにカメラをもってきたいときはAE3D EXPORT(aenhancers.com/viewtopic.php?t=991)というスクリプトがあります。AEで簡単にトラッキングしたカメラを読み込む場合などに便利です。
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▲また、FBXで書き出したカメラを読み込めるプラグイン、FBX to AE(aescripts.com/fbx-to-ae)もあります。こちらもAEのプラグインですね。
[information]
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時間:1日・5時間
講師:早野海兵(画龍)
school.dhw.co.jp/p/garyudhw -
[プロフィール]
早野海兵(はやのかいへい)
日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
@kai_hei