Road to Generalist ゼネラリストになりたい! 12
3DCGの情報と楽しさを正しく伝えたい!
ゼネラリストの基本は「広く浅く」です。ゼネラリスト向けのピンポイントなチュートリアルとはいえ、まずは3ds Maxの基礎的な使い方について、重要なポイントに絞って覚えましょう。今回のテーマは「並べる」です。形をつくるまではモデラーのお仕事ですが、配置したりレイアウトしたりといった作業はゼネラリストのお仕事です。様々な「並べる」機能を駆使して構成していきましょう。
Theme 鳥居2
組木のパーツを並べる
▲まずは基本的な円形に配置してみましょう。ガイドにスプラインのリングを置いておき、モデルをXフォームモディファイヤで中心をずらします。これは3DCGならではの発想ですね。
▲組木が綺麗に重なる数を探しながら、クローンモディファイヤで数を調整していきます。このクローンモディファイヤは標準に搭載してほしいくらい、筆者が頻繁に使用する便利機能です。
▲次に、そのリングをクローンモディファイヤで縦方向にコピーして柱を作成します。同じモディファイヤを別要素で何度も重ねる、というのも柔軟な使い方ですよ。
パーツを組み込む
▲前に作成した「鳥居」のガイドとなる柱に合わせてFFDで変形します。これくらいの変形であればFFDが楽ですね。
▲組木から応用して作成したパーツを選択配置して、鳥居のパーツにもっていきます。並べる(配置する)機能ってたくさんあるんですよね。
▲配置したパーツをベースに、クローンモディファイヤでコピーします。
▲さらに上下にコピーして、まんべんなく埋めていきます。
▲全部並べたところで、下のパーツや上のパーツを別のパーツに取り換えてバリエーションを増やしていきましょう。置き換えモディファイヤが簡単なのでおすすめです。
▲一番上のパーツを「スプラインに配置」で並べていきます。オブジェクトからスプラインを抽出してそれをベースにします。
ベース完成
▲こうしてベースを作成すると、オブジェクトの形に簡単に配置していけますね。
▲全部作成したものは片側しかないので、ミラーコピーして配置を完成させましょう。
▲実は、ベースのスプラインさえあればRailCloneのようなプラグインを使って数クリックで全て並べることもできるんです。これも知識の多いゼラリスト的な考え方ですね。
NOTE
ゼネラリスト的な考え方とは、「同じことをする場合も様々なアプローチで考える」ことにあります。より早く効率的で修正しやすい、様々なアプローチを知っておくことがとても大切です。「こんな機能が?」という機能が意外にも重宝したりするので、制作する前に考える習慣をつけておきましょう。
[Information]
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[プロフィール]
早野海兵
日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)リンクス、(株)ソニー・コンピューターエンタテインメントを経て、フリーランスで活動。2007年(株)画龍を設立。
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
Twitter:@Kai_ryu_Kai